2011年 12月 02日
晩秋のソウルへ~三日目②~
ソウルから安東へ走る途中の山々には、
紅葉する木々がないのか深まる秋の彩りはあまり感じられなかった。
河回村での柿の実とキムジャン(キムチ作り)直前の畑に植えられた白菜が
晩秋のシンボルを思わせたくらい。
最初の訪問地は、河回村(ハフェマウル)を見下ろす展望台の芙蓉臺(プヨンデ)。
芙蓉臺と河回村の間にはS字を描くように流れる洛東江(ナットンガン)がある。
「ファン・ジニ」が鶴の舞を練習したのも洛東江ほとり、
師匠ペンム(キム・ヨンエ)が飛び降りたシーンを撮影したのが
まさにここ芙蓉臺という。
映画「スキャンダル」でヨン様が馬で駆け抜けたところのも洛東江。
つまり時代劇のドラマや映画は幾度か登場する、美しくも切ない場所。
(ちなみに百済が新羅・唐の連合軍から攻められて、
女官たちが川に身を投げた断崖絶壁は忠清南道扶余の落花岩であり、
川は白馬江だ。)
そこをガイドさんとKBS「一泊二日」のハナシをしながら上って行く。
この芙蓉臺も出てきたけど、実はあまり記憶にない。
「ソウル日帰り」編でスグンが鐘路の城壁を紹介したので、
私らも前回行ったことをガイドさんに伝えると、
あの回でキム・ジョンミンが
北村(プクチョン)の撮影ベストポイント8箇所を紹介したことで、
随分有名になって訪れる人が増えたのだとか。
「一泊二日」はかなり観光地の認識を広めることに貢献しているのだ。
下りる時にKBSと書かれた三脚カメラを持って上がっている男性3人組と
偶然すれ違う。
「あれ、なんだろう?まさか又『一泊二日』じゃないかな・・・」との
つぶやきがガイドさんに伝わり、訊いてくれた。
するとバラエティならぬドキュメンタリーの撮影だそうだ。
丘を下りたところには朝鮮時代の私立の学校である花村書院。
その後川沿いを散歩しながら対岸の河回村を見る。
次に仮面博物館。
10月にある安東国際仮面フェスティバルの時は静かな村も賑わうそうだ。
ランチは博物館そばの食堂で。
安東の三大名物「塩サバ・チムタク・焼酎」がテーブルに並んだ。
但し、42度もの焼酎はパス。
河回村に入るには、シャトルバスに乗り換えなければならない。
つまり入村制限があり、車は住民以外は入れないのだ。
リュ・シウォンの兄は代々受け継がれた家を守っている為、
彼も”住民”であり、車で入ることができる。
シャトルバスには確かに江原道から観光に来たという高齢アジョシ軍団がいたのだが、
この一団と時間のズレが生じた後は、道行く人は私らだけ。
住民たちが井戸端会議をしているわけでもなく、
車が通り過ぎるわけでもなく、
ラジオやテレビの音が聴こえるわけでなく、
洗濯モノやキムチの甕や飼い犬や玄関脇に立てかけられた傘などに
人が住んでいる気配をわずかに感じながら歩いた。
ガイドさん曰く、
ここの民泊はほぼテレビがなく、
村には店もなく、「夜は何もすることはありません・・・
あ、月明かりに散歩することはできます」。
世間と隔絶したいほどの状況でもない限り・・・ちょっと辛い(笑)
盆地の安東はソウルより確実に気温は低いようだが、天候には恵まれた。
気温10度を割ることはわかっていて、
手袋や帽子をとりあえずバッグに忍ばせたが最後まで活躍の場なし。
すべてスムーズに事が運び、2時前には帰路に就く。
5時にはソウル着。
(Y.F.)
【ハウスキーピング Deux】
紅葉する木々がないのか深まる秋の彩りはあまり感じられなかった。
河回村での柿の実とキムジャン(キムチ作り)直前の畑に植えられた白菜が
晩秋のシンボルを思わせたくらい。
最初の訪問地は、河回村(ハフェマウル)を見下ろす展望台の芙蓉臺(プヨンデ)。
芙蓉臺と河回村の間にはS字を描くように流れる洛東江(ナットンガン)がある。
「ファン・ジニ」が鶴の舞を練習したのも洛東江ほとり、
師匠ペンム(キム・ヨンエ)が飛び降りたシーンを撮影したのが
まさにここ芙蓉臺という。
映画「スキャンダル」でヨン様が馬で駆け抜けたところのも洛東江。
つまり時代劇のドラマや映画は幾度か登場する、美しくも切ない場所。
(ちなみに百済が新羅・唐の連合軍から攻められて、
女官たちが川に身を投げた断崖絶壁は忠清南道扶余の落花岩であり、
川は白馬江だ。)
そこをガイドさんとKBS「一泊二日」のハナシをしながら上って行く。
この芙蓉臺も出てきたけど、実はあまり記憶にない。
「ソウル日帰り」編でスグンが鐘路の城壁を紹介したので、
私らも前回行ったことをガイドさんに伝えると、
あの回でキム・ジョンミンが
北村(プクチョン)の撮影ベストポイント8箇所を紹介したことで、
随分有名になって訪れる人が増えたのだとか。
「一泊二日」はかなり観光地の認識を広めることに貢献しているのだ。
下りる時にKBSと書かれた三脚カメラを持って上がっている男性3人組と
偶然すれ違う。
「あれ、なんだろう?まさか又『一泊二日』じゃないかな・・・」との
つぶやきがガイドさんに伝わり、訊いてくれた。
するとバラエティならぬドキュメンタリーの撮影だそうだ。
丘を下りたところには朝鮮時代の私立の学校である花村書院。
その後川沿いを散歩しながら対岸の河回村を見る。
次に仮面博物館。
10月にある安東国際仮面フェスティバルの時は静かな村も賑わうそうだ。
ランチは博物館そばの食堂で。
安東の三大名物「塩サバ・チムタク・焼酎」がテーブルに並んだ。
但し、42度もの焼酎はパス。
河回村に入るには、シャトルバスに乗り換えなければならない。
つまり入村制限があり、車は住民以外は入れないのだ。
リュ・シウォンの兄は代々受け継がれた家を守っている為、
彼も”住民”であり、車で入ることができる。
シャトルバスには確かに江原道から観光に来たという高齢アジョシ軍団がいたのだが、
この一団と時間のズレが生じた後は、道行く人は私らだけ。
住民たちが井戸端会議をしているわけでもなく、
車が通り過ぎるわけでもなく、
ラジオやテレビの音が聴こえるわけでなく、
洗濯モノやキムチの甕や飼い犬や玄関脇に立てかけられた傘などに
人が住んでいる気配をわずかに感じながら歩いた。
ガイドさん曰く、
ここの民泊はほぼテレビがなく、
村には店もなく、「夜は何もすることはありません・・・
あ、月明かりに散歩することはできます」。
世間と隔絶したいほどの状況でもない限り・・・ちょっと辛い(笑)
盆地の安東はソウルより確実に気温は低いようだが、天候には恵まれた。
気温10度を割ることはわかっていて、
手袋や帽子をとりあえずバッグに忍ばせたが最後まで活躍の場なし。
すべてスムーズに事が運び、2時前には帰路に就く。
5時にはソウル着。
(Y.F.)
【ハウスキーピング Deux】
by seirisyunou-deux
| 2011-12-02 12:16
| 旅(韓国)