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There Is No Place Like Home (我が家に勝るものなし)♪

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北九州小倉在住の  【ハウスキーピングDeux】のつぶやき

「レオナール・フジタとパリ」展再び

今日は当館学芸員のスライド・トークがあるというので、
又、北九州市美術館へ足を伸ばした。

折しも、朝日新聞土曜版beにて、「好きな西洋人画家は?」というRANKING記事があり、
私ならレオナール・フジタやね♪と心で一票投じながら、
記事を読み進むうちに、あ、フジタは日本人画家でした・・・
でも、彼は渡航中、最初の奥さんに手紙を書いており、
「自分の今後描く絵は、西洋画でも日本画でもない」とある。
ちょっと境界線も曖昧だったり。
フジタでなければ、コクトー、或いはロートレック、クリムトかな。

ところが、クリムト24位、ロートレック29位、コクトーに至っては40位にも挙がっていない。
20位のターナーが94票(21位~40位の票は不明)だから、
コクトーは画家としての票すらなかったのかもね。
ま、別に上位でなくても全然構わないんだけど。

1位:モネ⇒去年パリからジヴェルニーツアーに参加し、
フランス滞在中のベストスポットに挙げた。
3位:ルノワール⇒コート・ダジュールにあるカーニュ・シュル・メールの終の棲家に訪ねた。
今回、フジタの「カーニュ」というタイトルの絵画があり、その地中海を見下ろす通りは見覚えがある!ホントだ
4位:ゴッホ⇒たった70日間しか住まなかったというオーヴェル・シュル・オワーズへは、
まだゴッホ美術館も出来ていない時代に行ったのだが、
ツーリスト・オフィス経由でカフェ兼住居の一室に泊まらせてもらったこともあり、
ここも思い出深い。
ゴーギャンと一触即発の共同生活を送ったアルルに行ったのが先だったか。
8位:ピカソ⇒生家のあるマラガ、そしてバルセロナ、パリ、アンティーブと
各地に散らばる美術館へも訪問。
10位:セザンヌ⇒エクス・アン・プロヴァンスへは彼のアトリエを訪ねに、
パリからTGVで南下した。癒しスポットだ。
以下、いーろいろ。
それでもフジタはなんというか、一番ピンと来る。ビンビン来ると言った方がいいかな。

旅の目的の大半は○○の生家、終の棲家、アトリエ、
画家の名前を冠した美術館があるから、
門外不出の絵が所有されているから・・・だったりする。
ランスの彼の礼拝堂にも30代の頃訪れたが、
終の棲家ヴィリエ・ル・バークルには、まだ行けていない。
「レオナール・フジタとパリ」展再び_a0176188_17403598.jpg

パリから車で一時間とは言え、交通が不便で旅人にはきつい。悔しい。


先日、ウッディ・アレンの「ミッドナイト・イン・パリ」を観た。
監督の分身のような主人公(オーウェン・ウィルソン)が、1920年代にタイムスリップして、
スコット・フィッツジェラルド夫妻や、ヘミングウェイ、ガートルード・スタイン、ピカソ、ダリ、
マン・レイ、ルイス・ブニュエルらと出会う。
ピカソの愛人(マリオン・コティヤール)は画家のグルーピーという役どころ。
彼女は身を置いていたアール・デコ時代より、
ロートレック、ゴーギャンのアール・ヌーヴォー時代に憧れていた・・・というのが面白かった。
一番笑えたシーンは、現代から飛んできた主人公がルイス・ブニュエルに
「密室劇はどうだ?誰も部屋から出られなくなる、という映画は?」と、
後に作られる「皆殺しの天使」(’81)のヒントを与えるところ。
そうそう、ここでもジヴェルニーのモネの庭が出て来る。

モンパルナスのカフェの狂乱は体質には合わないが、
フジタが吸ったあのパリの空気を共有してみたいものだ。
私ならアール・デコ時代へ~~~

(Y.F.)
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by seirisyunou-deux | 2013-10-06 17:41 | 画展・舞台

by 藤崎 裕子