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There Is No Place Like Home (我が家に勝るものなし)♪

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北九州小倉在住の  【ハウスキーピングDeux】のつぶやき

晩秋というか初冬のソウル旅-初日②

関西発のフライトは福岡発より1時間半程遅い。
というわけで、ホテルにチェックイン後、予定通り"行きつけ"カフェへひとり直行。
どんどん降りが強くなる雨の中を。

韓国は日本と違って「食」のどのジャンルの店も老舗が少ないそうな。
ソウルの韓国料理店に限って言えば、一番古い店で1904年開業のドジョウの店で、創業111年。
料理人に対する評価の違いがこの差を生んだそうだが、食堂の栄枯盛衰は激しいらしい。
今回もニュースタイルを謳ったソルロンタンの店に最終日入ったが、
ここ持つかなぁと他人事ながら余計な心配を。

で、何が言いたいかというと、地図で言えば景福宮の左側、
つまり西村(ソチョン)にある「アフリカンコーヒー」カフェ、
たった2年前に偶然入ったカフェでしかなかったが、
行ってみて閉店してたら・・・の一抹の不安もないわけじゃなかった。
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景福宮の右側、つまり北村(プクチョン)より数年遅れて観光スポットとなったエリアだ。
通義洞カフェ通りにはモダンでオシャレなカフェが点在している。
そのうちのひとつ。しかしソウルナビやKONESTで紹介されたことない。
これからもずっと紹介しないで~m(_ _)m
私が知っていて、ずっと続けてくれればそれだけでOK!
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(これは初回、2015年6月に訪れた時の写真)


このカフェは60代と思しきご夫婦でやっているのだが、
その隣のカフェはご主人の弟さんがやっている・・・らしい。隣りには行ったことがない。
三度目の前回は奥様が立っていて、「主人は今日はOFF」などと言っていた。
四度目の今回は、ご主人と弟さんがふたりでやっており、奥さんは途中で帰られていた。
で、その兄弟がそっくりなのだ。
「쌍둥이(双子)ですか?」とイ・フィジェの子供を観て身に着けた韓国語で訊いてみる。
通じず(苦笑)、英語に切り替えた。
違うらしい(笑)。いつも見かけるご主人が兄らしい。

で、オーダーは迷わず「ケニアコーヒー」。
機内食も出ず、福岡空港で朝9時頃、塩パン&自販機のコーヒーしか口に入れていない。
何かお腹を満たすものを、と思ったが、ここはケーキか韓国菓子しか置いていない。
チョコレートケーキ一種しかなかったが、それもオーダーする。
温かいケーキだった。レンチンしたの?それとも出来たて?
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ケーキはともかく、ケニアコーヒーは文句なく美味だった。
濃くて苦みと甘味を同時に味わえる。私ごとき素人がこれはわかるんだな。
戸畑ゆんたす珈琲店のコーヒー、武雄温泉京都屋のコーヒー、そしてここのケニアコーヒーが三大コーヒーだな。

今までとは違う本棚横の椅子に座ってみた。
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本棚にはコーヒーに関するあらゆるハウツーもの。
実際、下線を引いたり、ハングル文字のメモを書いていたり、
この修練が現在のこのアフリカンコーヒーの味につながったのでしょう。
本の下の段にはクラシックのCDが。
ラベルでわかったのでスミ・ジョーやカレーラス。
店内を流れるBGMはもしかしたらスミ・ジョーのソプラノかしら(これまたど素人なもんで💦)
彼女は1988年ソウル五輪、2000年シドニー五輪、2008年北京五輪、
2002年サッカー・ワールドカップ(W杯)韓日大会・・・と開会式のステージに立ったらしい。
まあ、世界的認知度はありますからね。
平昌冬季五輪の広報大使に就任されたそうなので、来年2月の回開始でも多分。
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エリザベス女王のフィギュア。1999年来韓した時に発売されたモノかな?


関西からのパートナーがそろそろホテルに着くあたりなので、
カフェでの長居はせずにそろそろ・・・と思っていたら、
兄弟のうちの弟さんが、CDケースを手に私のそばにやって来た。
「この人は日本人?」”YOSHIKAZU MERA”と書かれていた。
声楽家米良美一氏。そういえば朝日新聞に彼の復活のニュースを読んだ気がして、
「背が小さい歌手で、ブランクがあったが最近又、歌い始めた」と説明すると、
うんうん頷いてくれた。
ここにいる間流れていた美声は彼だったのだ。

最後に「これで4度目の来店です。
ここはソウル一美味しいカフェですね」とヨイショ(笑)
笑って見送ってくれた。


by seirisyunou-deux | 2017-12-07 19:06 | 旅(韓国)

by 藤崎 裕子