There Is No Place Like Home (我が家に勝るものなし)♪

seirisyuno.exblog.jp

北九州小倉在住の  【ハウスキーピングDeux】のつぶやき

原田マハ本に夢中な日々

原田宗典氏の妹さん。
三十代あたりにお兄さんのエッセイを読んでニヤリが止まらなかった記憶・・・なのだが、
すみません、もう全然中身覚えていませんm(_ _)m
エクセルにて過去読んだ本をまとめ始めるのにも引っかからなかった時代。

妹さん、原田マハはペンネームという。
キュレーター(博物館や美術館で研究・収集・展示・保存・管理などを行う)のキャリアを持つだけあって、
ゴヤの「裸のマハ」から取ったという。
裸のマハ⇒原田マハ。ニクい(笑)

処女作「カフーを待ちわびて」(’06)では「キュレーター、ライター」として紹介されていた。
a0176188_1931836.jpg

沖縄の離島が舞台。映画化もされたという。
小川糸氏の「つるかめ助産院」もそうだけど、
方言や南国の自然描写に、心地よくもゆるーい風を感じながらすぐにも読破。

去年前半でほぼ桜木志乃氏本を読了。
徹底して北海道、それも彼女が住む釧路が舞台となった小説が多かった。
釧路の天候は雪が少なくて霧が多いってこともわかって。
読みながら実際その日の「天候」をググったりもして(笑)

映画でも小説でも、実際に行く機会もないだろう地に降り立つことが出来るんだな。東に西に。
そして日本は広い印象を持ったりもする。
沖縄の風土が生んだような、素朴な青年に降ってわいたようなロマンス。
「カフー」は「果報」の方言なんだという。
原田マハ氏の本は日本語タイトルの他に、外国語でもタイトルが表紙に書かれていて、
これは"Waiting for good news"。

ラストで号泣した「太陽の棘」は"Under the sun and stars"。
a0176188_19312823.jpg

つまり直訳でもないわけ。
本じゃ、ほとんど泣いた記憶もないんだけど(映画はかなりある)、これは泣けたねー
原田マハ氏自身も存在を知ったからこそ、書かなければならないという使命感で書いた、
沖縄本島の米軍基地にサンフランシスコから派遣された若き精神科医と、
ニシムイ美術村に住む日本人画家たちとの交流。
表と裏の表紙に、アメリカ人精神科医と日本人画家の肖像画が描かれている。
戦争、あらゆる意味での差別意識、自然災害も絡めて、
絶望的な状況を描いているんだけれど、
ラストはアートが結ぶ友情に心に温かい水が流れていくかのよう。


そして決定的だったのが、「ジヴェルニーの食卓」。
a0176188_19314275.jpg


本の裾野が狭い私は、日本人作家が外国の設定で外国人を主人公にするという本に驚く。
そういう意味で、既に「チーズと塩と豆と」で驚いたんだけどね。
NHKの海外の旅モノで4人の女流作家が「旅をしたその地を舞台に短編を書く」という企画だった。

これはキュレーターだった原田マハ氏の真骨頂というか、
印象派の画家たちの、よく知られた生涯のうちの、ある時期の知られざるエピソード4編だ。
アンリ・マチス(La Belle tombe)、
エドガー・ドガ(L'étoile)、
ポール・セザンヌ(Le Père Tanguy)、
a0176188_1938369.jpg

(画材屋兼画商のタンギー爺さん。ゴッホの肖像画で有名)
クロード・モネ(Une table de Giverny)の。

南仏のヴァンスでマチスの礼拝堂を、
a0176188_6522331.jpg


フランス北東部のカトー・コンブレジというド級の田舎まで行って、生誕地だからこそ作られた、マチスの美術館を訪ねた程。
a0176188_6545180.jpg


エクス・アン・プロヴァンスでは中心部から坂を上って、セザンヌのアトリエでゆっくり。
a0176188_653867.jpg


パリからの日帰り半日ツアーでジヴェルニーにモネの終の棲家を訪ねたのは5年前。
a0176188_19465584.jpg

徹底的にツボを刺激されました!
昔のアナログなアルバムを引っ張り出した程だ。
ツアーガイドさんがモネの家族構成にも触れておられたが、
最後まで生き残った、モネ自身と、再婚相手の連れ子であるブランシュの絆の物語。
モネの家は写真撮影禁止の場所がほとんどだったが、見取り図は頂いた。
a0176188_19451070.jpg


ああ、あそこでブランシュが窓を開けて、今日の光の具合を確かめたのねとか、
浮世絵が所狭しと飾られている黄色いダイニングルームでモネと来客は食事したのね・・・とか。
ひとつひとつシーンを、あそこで目に焼き付けた光景とダブらせながら読んだ。
宝物のような本となった。
仕事がら美術と対峙し、その絵画からイメージを膨らませてストーリーを織っていく。
その美意識と書ける才能が羨ましい。

作家となって10年ちょっと。多作家であるようなので、しばらく読むモノに困らないのが嬉しい。
しばらく原田マハ氏に没頭しますっ。

【家のお片付けや家事代行のご要望はこちらへ==>Deux】
[PR]
トラックバックURL : http://seirisyuno.exblog.jp/tb/23875562
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
by seirisyunou-deux | 2017-05-11 19:20 | | Trackback | Comments(0)