There Is No Place Like Home (我が家に勝るものなし)♪

seirisyuno.exblog.jp

北九州小倉在住の  【ハウスキーピングDeux】のつぶやき

<   2015年 08月 ( 6 )   > この月の画像一覧

近頃の読書②

インドクリスタル」。
a0176188_755314.jpg

久しぶりに怒涛の大作味わったーって充実感。
篠田節子氏も「女たちのジハード」を読んで以来ご無沙汰。やっと二冊目。
「すずらん本屋堂」でゲストの林真理子が、「オススメの本」にこれを挙げていたので。

水晶を求めてインド東部に飛ぶ中小企業の社長が主人公。
この水晶は惑星探査機用部品用。でも占い用と現地で偽っている。
パワーストーン好きな知り合いがいて、水晶を含んで玄関にも吊るしてあるのだが、
a0176188_7555719.jpg

こういうのも元はインドが原産なのかなぁ、などと
本を読んでいなければ飛びもしない思考回路が。

インド。
表向き「カースト制度は過去のモノ」。しかし、厳然と存在する絶対的な差別主義。
口で言ってもわからないだろうと鼻から思い、暴力でかしずかせる習慣。
日本社会とは全く価値基準が異なる世界。
クライアントさんの話だが、中国の次はインドに赴任されたご主人がいるという。
中国人との交渉はまだわかりあえた、
だがインド人とは一筋縄じゃいかない、と。
別の繊維関係の商社ウーマンは、中国人より韓国人の方がよっぽど仕事しやすい・・・らしい。
となると、日本より遠くなればなるほど、相手の心が測り難く、交渉し辛い?

このラスト、
「そしてつぶやく。
君の物語はまだ終わってはいない、と。」
なにか、沢木耕太郎氏のエッセイの余韻に通じるものがあるような・・・響きました。
そう、もうひとりの主人公ロサのその後の物語、とても気になる!

チーズと塩と豆と」。
a0176188_7554489.jpg

角田光代氏の愛猫ブログ「トトほほ日記」が好きなだけで、
あと、3冊の旅エッセイ読んだ位。
映像化された「八日目の蝉」や「空中庭園」はストーリーが暗くて、ちょっとダメ。
それで短編から入ろうと、これを借りてみた。初の小説だな。

四人の直木賞作家が描く、ヨーロッパを舞台に”食”をテーマにしたアンソロジー集。
NHK BSハイビジョンで放送された紀行ドキュメンタリーの原作だそう。
見逃したのが残念。
彼女はスペインのバスク地方、
井上荒野氏はイタリア北部ピエモンテ、
森絵都氏はフランスブルターニュ、
江國香織氏はポルトガルのアレンテージョ。
どこも首都から離れた地方都市というか、ほぼ田舎かもしれないところが舞台。
そこに絡んでくる「食」。
本の装丁だけで、こんなに旅情を感じるのもうれしい。
額に入れたいぐらいステキ。

日本人が絡むわけでもなく、
そこで生まれ育って、故に反発してはブーメランのように故郷に戻っていくその国の人間たちが主役。
えー、こういうの珍しくないですか?
「インドクリスタル」はインドが舞台とはいえ、主人公は日本人男性ですからね。

「角田光代」で手に取った本だからかな、
彼女のエピソードが一番面白かった。
先程は「インドクリスタル」のラストだったが、
このラストも忘れがたい。
「母の声が聞こえる。
…それで、あなたはちゃんと食べてるの?
…食べてるわよ、大丈夫。」

次が井上荒野かな。
おととい「勝山母と子の図書館」でボランティアやってたら、
「森絵都」作の絵本が目に留まって、
あれ、あの人かしら・・・?
と半信半疑だったんだけれど、彼女は児童文学がスタートだったのね。

こんな風に、何気ないきっかけで、心に留まっていく小説や小説家が増える過程が好き。
ちょうど明日から秋。
そうでなくても、今年は秋の気配が例年より早くて、
じっくりゆっくりの読書タイムが嬉しい。

(Y.F.)
【家のお片付けや家事代行のご要望はこちらへ==>Deux】
[PR]
by seirisyunou-deux | 2015-08-31 07:56 | | Trackback | Comments(0)

近頃の読書①

a0176188_9355864.jpg「ランチのアッコちゃん」で柚木麻子氏本をスタートしたのが去年。

a0176188_9351850.jpg
やはり、いつもの「すずらん本屋堂」にゲストで出ていたのをチェックしたからだが、
最近柚木麻子氏づいている。
久々に日本のドラマを見たのも
「ランチのアッコちゃん」@NHKBSプレミアム。



明らかにユーミン好き。
「その手をにぎりたい」では高級寿司屋に通うOLが主人公だが、
その時々ユーミンのどの曲が流れていたか・・・の描写が多い。
世代は違うが、等身大の生活描写に親近感を覚える。

特に面白かったのが、
私にふさわしいホテル」と
a0176188_933117.jpg

本屋さんのダイアナ」。
a0176188_9331138.jpg

新進作家と本好き少女がそれぞれ主人公なので、
本や作家が実名で次々に登場する。

逃げる本の万引き犯の後頭部を狙って投げるのが、
ヤツの捨て置いた戦利品の中からの京極夏彦の分厚い本(見事にヒット)・・・は笑える。
万引きする本は転売用らしく、
有名な作家ばかり(東野圭吾、三浦しをん、宮部みゆき他)盗んだ、
というのが新進作家の気に障ったのだ。
それが「私にふさわしいホテル」。
その新進作家はホントに言うことなすこと可愛くて、柚木麻子氏そのものかも~
名前に「木」がつくと売れる、その「木」が多ければ多いほど・・・
ペンネームの「柚木麻子」っていくつ「木」があるんやー(笑)

「本屋さんのダイアナ」では、
モンゴメリのアン・シリーズはもちろんのこと、向田邦子の「父の詫び状」、
フランソワーズ・サガン「悲しみよこんにちは」、
「秘密の花園」、森茉莉、ジェーン・オースティン・・・
私の血肉となった(?)、生きて来た過程で読んだ本が出て来る、出て来る。
小躍りして、息苦しくなって、一度本を閉じたくらいだ(この行動わかる?)。

ゲスト・トーク時、「ここ最近ハイペースで・・・」のとおり、驚異的に次々に出版。
登場人物の名前を考えるのも鬱陶しく、故にクロスオーバー?
登場人物がリンクするというか・・・
「嘆きの美女」に、「ランチのアッコちゃん」の黒川敦子が出て来るし、
「本屋さんのダイアナ」に、「私にふさわしいホテル」の東十条宗典(これは実名ではないけど、あの作家の顔が浮かんだ・・・)が出て来る。
クスリと笑える箇所をいくつも用意していてくれる。

彼女の本は読みやすく、
体系的(規則正しい時系列というか、一年毎だったり、三年毎だったり)が多い。
そんな体系を楽しみながら読めるのだ。

本屋さんで働く夢を果たしたダイアナだが、
それ以前に久世番子氏の「暴れん坊本屋さん」を読了していたので、
本屋さんの仕事を少しわかった気がする。
「ランチのアッコちゃん」の主人公三智子(アッコちゃんではない)の彼も、
古本屋のオーナーだった。

私も「本」が作られて、売られる過程をもっと知りたくて、
近々大崎梢氏「クローバー・レイン」に行こうかと思っている。
あ~本って面白い(何を今さら)。

(Y.F.)
【家のお片付けや家事代行のご要望はこちらへ==>Deux】
[PR]
by seirisyunou-deux | 2015-08-30 09:22 | | Trackback | Comments(0)
翌日はまず大川市の「旧吉原家住宅」へ。
a0176188_19544073.jpg

ここは入場無料で、ボランティアガイドさんもつく。
入口で住所と名前を書かされる。
a0176188_19544998.jpg

「どちらから?ここへはどういう経緯で?」
太宰府に泊まることにした時、
大宰府の南、福岡県の西側のどこかに足を伸ばせたら、あれこれ観光サイトをググった。
久留米、八女、星野村、大川、柳川、大牟田・・・とね。
 
飯塚の伊藤伝衛門邸や、
豊前の蔵内邸など石炭王の豪邸を訪ねたが、
大川には庄屋の豪邸があるという。
なので、この大川に決めた。

二階があるのだが出入り禁止で、奥に見事な庭があるわけじゃない。
観覧する部屋も8~9部屋ぐらい。
a0176188_205715.jpg

それでも木工の町、大川にふさわしくあちこちで職人技が光る、重厚な屋敷だ。
ナナメの床の間がモダン。ここから中庭が見られる。
a0176188_206374.jpg

蔵内邸もそうだったが、すべての雨戸を数人で15分かけて閉めるという。
重要文化財なのでしかも慎重に。
a0176188_20521100.jpg


使用人のロッカー。ちゃんとそれぞれ鍵がかかる。
a0176188_2065171.jpg

右奥の家具は日本橋小伝馬町で買ってきたらしいが、
左奥は現地で作らせたコピー家具。
a0176188_20134429.jpg

a0176188_20135117.jpg

やはり旧家に相応しく、早春にお雛様が飾られるという。
それと4月に盛大なお祭りがあり、この時期開放される旧家もあるんだとか。

そうそう、ここに行くときに「佐賀空港」がどんどん近くなっているのに驚いた。
大川市って佐賀県との県境なのね。
今年世界遺産に登録された、「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成遺産の一つ、
三重津海軍所(みえつかいぐんしょ)が近くにあるらしい。
佐賀藩が1858年(安政5年)に設立した蒸気船等の船の修理・造船施設。

次に「い草ブティック 草(くさ)」へ。
こんな古民家大好き~♪♡
a0176188_2021418.jpg

a0176188_2003537.jpg

ヴィジュアルが、バンバン私のハートに入って来ます(笑)
残暑ぶり返した日なので、
中にあるカフェで涼んだだけでしたが・・・
a0176188_200720.jpg

a0176188_204076.jpg

季節がよければ、外の風に吹かれるのも一興かと。
a0176188_19595045.jpg

a0176188_1957227.jpg

a0176188_201468.jpg

a0176188_2015898.jpg

ディスプレイのい草座布団にちょっと傾きましたが、やはりお高い。
ナフコとかなら「サマーバーゲン」で3割とかになってるんですけどねー

「道の駅おおき」と「基山PA」経由で小倉に夕方帰還。

(Y.F.)
【家のお片付けや家事代行のご要望はこちらへ==>Deux】
[PR]
by seirisyunou-deux | 2015-08-26 20:11 | おでかけ | Trackback | Comments(0)
太宰府国立博物館「大英博物館展 100のモノが語る世界の歴史
のチケットを頂いたので、土曜日に行って来た。
ついでにその近辺で泊まろうかということになったのだが、
まだ夏休み中ってこともあり、二日市温泉は予約が満杯のところが多々、
ルートイングランティア大宰府」という、
以前友人にランチ付き温泉に連れていってもらった、
まさにその、山の中腹に位置するホテルにお泊りすることに。

そこで、私の(アンビリーバボーな)連発ミスで、
30年も愛用しているピアスの片方を紛失&サマーショールを部屋に忘れたのだった。
温泉のどこかで紛失したっぽいピアスは、
もう、いいか、30年だしな、いや、でも、ダメ元で・・・と逡巡。
翌朝のチェックアウト時に、「もし出てきたら電話下さい」と言いおいて出た。
そして、それから1時間ほど経って、
大川の観光に出かけて、降車時、「あれ、私、ショールどうしたっけ?」。
前日の太宰府天満宮でも残暑厳しく、日焼け防止で首に巻いていたよね・・・
あ、部屋に着くや否や、洗って入口そばの小タンスに掛けたんだっけ\(>o<)/

途中、ホテルから電話があって、
「ピアスが見つかりました」はよかったけど、
「ショールも忘れたんですよぉ。それも同時に着払いで送って頂けますか?」
「いえいえ、それは心配されなくていいですよ」
部屋の掃除は進行形らしく、まだ届いてはいないとのこと。
相方には”ふたつも”忘れ物した・・・・とはさすがに言い辛く、
「ピアス見つかったので送ってくれるって♪
やっぱり日頃の行いがいいとこうなんだよねー」
と、さも”ひとつ”のことのように^^;;;

そして、今朝9時過ぎ。
宅急便が届いた。えー、誰からだろう?
心当たりがないまましばし待っていると、
なんとホテルから。えーっ、何?この迅速さ!
ピアスとショールを手にした時、もうそりゃじわーっと来ました!
昨日の今日、ですよ~\(^o^)/!
そして、あまりにありがたくて、ホテルには感謝の意をすぐ伝えましたよ、
ホームページから。
真のホスピタリティに触れた想い。

さて。
大英博物館展。
イギリスに三度も出かけて、その大英博物館に行くのパスしたのも私ぐらいでしょうか。。。
一度なんて、ロンドンにすら行ってないですから
(フランスのル・アーブルからポーツマスにて入国、それが出国のルートでもある)。

初めて触れる博物館の展示品。
夏休みで土曜の1時過ぎってこともあって、かなりの混雑ぶり。
そりゃ、出し物が魅惑的だしねー
しかし、100点しっかり見て来たかというと・・・
近づけもせず、遠くで確認したモノもあり。

「ウルのスタンダード」(紀元前2500年頃、イラク)はよかった。
a0176188_19225162.jpg

いつの世も、支配層と被支配層に分かれ、
「戦争」と「平和」がテーマであり得る。
紀元前であれ、21世紀であれ。
いつか現地で再会したいものです。
鳥の首のような美しいフォルムの透明のアールデコ(フランス)-欲しい-にも。
a0176188_19233621.jpg

精巧過ぎてデスマスクみたいなイフェの像(ナイジェリア)にも。
a0176188_1924496.jpg

奴隷貨幣(ナイジェリア)-これはツライ-にも。
a0176188_19241415.jpg

100点もの展示物の紹介ページだけど、
デイビッド・ホックニーの「絵」(94)だけがぼやけてました(笑)
見たからこそ、あ、ここはぼかさなきゃいけないのね、と。

この後、太宰府天満宮の方に降りて行き、
スターバックスコーヒー 太宰府天満宮表参道店でコーヒーブレイク。
a0176188_19293616.jpg

a0176188_2004494.jpg

ソウル仁寺洞のスタバは、周りとの調和で英文字が使われていないが、
建物自体のインテリア・デザイン性はそれほど強くない。
a0176188_19251829.jpg

もう閉店して、行きそびれた北京紫禁城内のスタバ。
a0176188_19261393.jpg

スタバも名のある建築家にデザイン頼んだりして、
個性は打ち出していいのねー

(Y.F.)
【家のお片付けや家事代行のご要望はこちらへ==>Deux】
[PR]
by seirisyunou-deux | 2015-08-24 19:30 | おでかけ | Trackback | Comments(0)
リバーウォークにある北九州市立美術館分館にて。

J;COMに加入しているので、
651チャンネル「ナショナルジオグラフィックチャンネル」で自由に観られるんだが・・・
残念ながら観てない。他のチャンネルで忙しくて(笑) 

今でこそ「世界ネコ歩き」で認知度が上がった岩合光昭氏だが、
もともと有名な動物カメラマンであった彼。
その彼をしても、ナショジオに写真を送るも、なかなか採用させてもらえなかったらしい。
そして初めて表紙を飾った日本人カメラマンとしての地位を確立。
二度飾ったその写真がコレら。
a0176188_91114100.jpg

a0176188_9112779.jpg

群れの別の母親ライオンに狩りを誘われるが、
ちょっと様子を見ている親子ライオンという図。
これが好評で、このコピーの申し込みが殺到したんだとか。


動物だけでなく、人間や風景が被写体も可なので、
このナショジオの表紙にして欲しい・・・と世界中のカメラマンたちが本社に送りつけるんだという。
そりゃ、箔が付くからね。

1984年の表紙、アフガン難民の12歳の女の子はインパクトが強い。
a0176188_9114875.jpg

そして17年後、名前もわからなかった元少女を探し当て、再び表紙にした。
a0176188_9141246.jpg

生きていてくれてよかった・・・
a0176188_9121898.png

何か、最近読んだ篠田節子氏の「インドクリスタル」のロサと重ね合わせてしまう。
不屈の人生を歩むロサのような女性は、世界中にいるのかもしれない。

写真だけでなく、映像も休憩コーナー的に椅子のある二か所で観られるが、
写真家たちの”業”を感じる。
10年間、ニューギニアで極楽鳥のオスの求愛ダンスを撮り続ける執念!
世界は広い!
身震いするほど!

(おまけ)
三度、「九州猫おじさん」に井筒屋のクロスロードで遭遇。
a0176188_9193642.jpg

a0176188_9165275.jpg

a0176188_917483.jpg

         (上三枚は去年の秋に、やはりクロスロードにて)

朝日新聞の記事にもなった、ヒマラヤンやチンチラゴールドの猫たちを
カートに入れて毎週末散歩しているおじさん(左端)。
私らが触れたり、写真を撮ったりするのは全然OK。
移動型猫カフェね。
ピークを過ぎたとは言え、真夏だからでしょうか、
前回よりはみなさんぐったり~
a0176188_9171694.jpg

     (「水、水を・・・」と渇望している風に見えるが・・・)

(Y.F.)
【家のお片付けや家事代行のご要望はこちらへ==>Deux】
[PR]
by seirisyunou-deux | 2015-08-17 09:19 | おでかけ | Trackback | Comments(0)
ほぼ今月いっぱい小倉昭和館で、
「戦後70年 名画で振り返る戦争 ~戦禍を生きたヒロインたち~」の特集をやっている。
今日は栗原小巻氏がシネマトークを行うとのことで、
猛暑の中、行って来た。
映画館というと図書館と並ぶ「街中避暑地」の双璧。
涼めると思ったのだけれど、いつにない大渋滞。
映画が人々の娯楽だった時代もかくや・・・?
立ち見が出るほどでした。
彼女のトークショーの前後、「ひめゆりの塔」と「サンダカン八番娼館 望郷」と、
戦争のからんだ彼女の出演作が二本上映されたのだが、
私事の為、「サンダカン~」の方だけ。


40分のトークショーのMCは昭和館館主の樋口さん。
映画講座でも一時期ご一緒して、去年の秋健さんの思い出を全国放送で語った人だ。
a0176188_19401347.jpg

栗原小巻氏の御尊父は何か北九州に貢献した人(合唱組曲「北九州」の作詞家・・・その曲、知らんがな;;)らしい。
彼女の本籍地も北九州らしい。
それで思い出した!
彼女の伯父(叔父?)は私が卒業した福岡市立花畑中学校の理科の先生だったのだ!
中学生の頃、先生は姪のことをさり気なくPRしていた。

あれから数十年、栗原小巻ももう70歳。
でも、さすがに大女優の風格ね、姿勢も凛としているし、声量も変わりない。
最後に与謝野晶子の「君死に給うことなかれ」を朗読された。
a0176188_19395642.jpg

日露戦争に送り出した弟へ。その反戦歌だ。
「母の白髪はまさりぬる」・・・
そう言えば、柳原白蓮も息子の戦死で一晩で白髪になってしまってましたね。

初めて内容を知ることとなった、その詩。
そして、普遍的な反戦のパワーを栗原小巻氏から強く感じた。
70歳。そして今年は戦後70年。

最近の「映画講座@朝カル」は満州国にからんだ映画特集だ。
又、これも思うところ多々で。。。
「知らなかった」では済まされないな、と我が身を反省しているところだ。

「サンダカン八番娼館 望郷」は’74年のキネマ旬報のベストワンだという。
ノンフィクション作家・山崎朋子氏の本を基に作られた。
明治時代に貧しい天草からボルネオのサンダカンに娼婦として売られた女性、
おさきさん(田中絹代、若いころは高橋洋子)。
先日、熊本市出身のクライアントさん(元お嬢様)が
「昔は天草出身のメイドさんが多かった」と言っていて、
天草はそういう土地柄なのだろうか。

結局ボルネオから帰っても、兄夫婦から冷遇され、
次に流れていくのが「満州」。
内地に居辛くなった人たちの(私が思うに)「墓場」みたいな満州。
彼らにとっては一旗揚げる夢の土地だったのだろうが・・・
おさきさんは最後には天草に帰る。これも息子が嫁を迎え入れる為に。
彼女の過去がばれそうだし、そうすると邪魔な存在でしかないので。
映画が終わる頃はすすり泣きがあちこちで。
隣りの女性は流れる涙を手でぬぐっていた。

(Y.F.)
【家のお片付けや家事代行のご要望はこちらへ==>Deux】
[PR]
by seirisyunou-deux | 2015-08-08 19:41 | 映画(昭和館) | Trackback | Comments(0)