海の向こうでお墓詣り(後)
近いワケでもないし、なんとなく行くチャンスを逃してしまったけど。
(中身より「行列」が話題だったようだし。並ぶのキライ( -_-))
「画家で誰が一番好き?」と聞かれれば、
ゴッホの名が挙がることはないが(他に好きな画家達が多数いるので)、
もしかしてゆかりの地を訪ねた回数が一番多いのはゴッホかも。
アムステルダムでの「ゴッホ・ミュージアム」に始まり、
ゴーギャンとの共同生活が始まり、又破綻したアルル。
それとパリ近郊のオーヴェル・シュル・オワーズのお墓詣り。
五月の初め。緯度の高いフランスでは夜9時過ぎまで明るくて、
夕食後、散歩がてら墓地を訪れた。
田舎のそれも夜の8時前ぐらいだったので、ひと気はなく、
ただ風がさわさわと吹いていて。
麦畑に囲まれたロケーション。
イメージは、その旅の途中で買ったスティングの「Fields Of Gold」。
この曲を聴くと、’93のこの地点に私は立ち戻ってしまう。。。
スティングの「Fields Of Gold」
ゴッホの墓はどこだろう、と端から順々に探していったら・・・
こちらが無知なこともあったんだけど、あれだけの”有名画家”だから、
きっと注意を引くような派手な墓だと思ってたんだろう。
花もいっぱい手向けてあってすぐわかるだろうと。
ところが・・・
彼の墓は弟テオの墓と同じシンプルなもので、「ここに眠る」とだけ。
献花を拒むかのように、アイビーに覆われて。

生前たった4枚の絵画しか売れず、孤独のうちに亡くなっていったゴッホ。
'93のその旅は初めての南仏中心で、シャガール、マティス、コクトー、
ピカソ、ルノワールなど南仏にゆかりのある画家たちのミュージアムを訪れた旅。
偶然、硲伊之助画伯の夫人と知り合うことにもなり、
旅のテーマは”絵画”と言ってもいいくらい。
カーニュ・シュル・メールのルノワールが晩年過ごした家を訪ねた時、
リューマチで苦しみながらも、作品は評価され、家族には恵まれ、幸せな
一生であったろうと、海を見下ろす邸宅の庭で思ったものだった。
そんなルノワールとは対照的な生き方だったゴッホ。
・・・想いが頭をぐるぐる駆け回って滂沱の涙。
というオソマツ。

いつか訪れてみたいお墓は3つ。
・ドイツ、ベルリンのマレーネ・ディートリッヒ。
・フランス、ミリー・ラ・フォレのジャン・コクトー。
・スイス、トロシュナ村のオードリー・ヘプバーン。
(Y.F.)
【整理収納アドバイザー Deux】

「ゴッホ」や「ゴーギャン」の
特集をやってましたよね。
でも、
記憶もとぎれとぎれで、
定かではありません、
残念。
もっと真剣に観てたら、よかったな。
田舎の夜、ひと気はなく、
ただ風がさわさわと吹いていて。
麦畑に囲まれたロケーション。
たスティングの「Fields Of Gold」。
そこに佇むY子さん
感動的な一枚の名画が
イメージされます。
・・・想いが頭をぐるぐる駆け回って滂沱の涙。
‥とありますが、
墓前の前のY子さんに
ゴッホは何を語ってきたのでしょうか?
Y子さん自身は
絵は描かれないのですか?
私が一方的に、
生前報われなかった画家人生に同情してしまった、
ということでしょうかね。不遜ですけど。
私の画家人生(?)は小学生時代をピークに高校卒業と同時に、
ピリオドを終えました。
小学校で描いた絵は、姉妹都市だったアメリカの某都市の
某小学校に貰われていったんですけどね( -_-)