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There Is No Place Like Home (我が家に勝るものなし)♪

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北九州小倉在住の  【ハウスキーピングDeux】のつぶやき

「クィーン」

97年パリで亡くなったダイアナ妃の訃報を聞いた直後の、
英王室の対応を描いた映画です。 
就任したばかりのブレア首相を女王が任命するシーンからスタートするんだけど、 
「天皇が内閣総理大臣を任命する」のもこんな感じ?
違うよね。だって一対一でやるんだもん。 
とまあ、出だしから面白く見ましたよ~ 

実は、私、この主人公、The Queenに会ったことあるんです! 
・・・って、大げさに言っちゃいかんなぁ。 
20年前にもなる、9月のイギリスのドライブ旅行中、
スコットランドはブレイマーって街のギャザリング(スコットランド色の強い大運動会)を
コースに加えたんです。 
バグパイプ競演や槍投げ大会などを、
すり鉢状になった、丘の上の方の芝生でのんびり見ていたら、 
ちょっと周りの空気がざわめき始めて、やがてみんな立って身繕いし始めた。 
何が始まるっていうの~?と思ってたら、
近くの人が「女王がお越しよ」と言うではないか! 
確かにロールスロイスが二台やってきて、
降り立ったそのお方は紛れもなくThe Queen!(なんでしょうよ!)

いや、オペラグラスもなかったし、あまりに距離があって、
壇上に誰か立って何か話している・・・
くらいしか認識できませんでした^^;; 
でも、同じ場所で、同じ空気を吸って、彼女の為に「国歌」
ハミング(だって、歌詞知らないしね)しました。 
ここから、夏の避暑地バルモラル城は近いらしいし、
後で、開催期間に挨拶に寄るってことを知りました。 

閑話休題。 
映画のつづき。
せっかくスコットランドに夏休みで来ているんだからと、
英国の「一大事」(=ダイアナ妃の事故死)を気にも留めずに、
鹿狩りを楽しむところなんて、
まるで、フランス革命の火蓋が切って落とされた日、
ルイ16世が日記に自分の仕留めた狩猟回数しか書かなかったってエピソードに
通じなくないかい? 
また、頑固なまでにティー・タイムを堅持するお国柄らしく、 
そんな時にかかってきたブレア首相からの電話に、 
「後で取ればいい!」と怒鳴るフィリップ殿下。 
この人、温和そうなイメージだったけど、見かけによらない。。。。 
な~んて、何から何までリアルすぎて、セリフもとてもフィクションとは思えない。 

イギリス人のティータイムへのこだわりって、エマ・トンプソンが来日した時に
「時間なので紅茶を飲みたいわ」とインタビューを一時中断させたらしいことにも現れる。
これ、日に5回のイスラムのお祈りと同等みたい。

「大げさな涙とパフォーマンスは嫌いなの」という女王、 
「後ろ足で王室に砂をかけて去った」ダイアナ妃。 
この品格比べ、もう勝負はついたようなものでしょう。 
ええ、確かに、葬儀の中継は最初から最後まで食い入るように見ましたよ。 
そりゃ、彼女の死はショックでした。でも。。。 
ハロッズのあちこちに、亡くなったふたりの彫刻を設置する、
そんなセンスの男と家族になろうとしたのかと思うと。。。 
反発を恐れて、それ以上は書けませんが。。。 

(Y.F.)
【整理収納アドバイザー Deux】
by seirisyunou-deux | 2011-04-28 08:23 | 映画(雑記)

by 藤崎 裕子