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北九州小倉在住の  【ハウスキーピングDeux】のつぶやき

モーリス・ドニ展

日曜日、北九州美術館にドニ展を見に行って来た。
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絵画だけでなく、写真、当時貴重だった動画等で、ほっこり幸せになれます。
友人が行きたいと言わなければ、チケット手配もすることなく
スルーしていただろう画展。
モーリス・ドニにじっくり向かい合うのも今回が初めて。
Maurice Denis: 1870年11月25日グランヴィル - 1943年11月13日パリ(交通事故死)

ところが、私は’02年のフランス秋、
彼の美術館があるサンジェルマン・アン・レーに足を運んでいた;;;
パリから西に高速地下鉄で20分という近さのここに。
・・・と言うのを今さっき知る。(ちょっとショック)
モーリス・ドニ展_a0176188_823233.jpg

モーリス・ドニ展_a0176188_8245353.jpg


その旅は天気に恵まれなくて曇天つづき。
久しぶりに太陽が顔を覗かせたことが嬉しくて、
ただ広大な公園のあちこちでひなたぼっこしていただけ。
同じ路線上の郊外シャトゥーという街で、
ルノワールがセーヌ河畔で描いた「舟遊びの昼食」の舞台を見た後に、
ちょっと足を伸ばしただけの街。
なので、サンジェルマン・アン・レーが生んだふたり・・・ルイ14世とモーリス・ドニ。
そのふたりのゆかりの地を訪ねることもなく、パリに引き返していた。

まあ、それほどのスタンスでしかなかったのだろう、ドニ。
今回は彼を知るいい機会だったと思うしかありません。

まず、彼の写真が入口で迎えてくれる。
モーリス・ドニ展_a0176188_8233641.jpg

             (この自画像よりもっといい表情の写真でした)
絶対悪いことできそうにない顔、って言うんでしょうか(笑)。
慈愛と優しさに満ち溢れた顔。若い時も、年老いても。
テーマ「いのちの輝き、子どものいる風景」に沿った絵画が中心であるだけで、
他のテーマでも多作な画家だったことを、いろんなサイトで知る。
やはりひとりの画家と向き合うのって大切。

最初の妻との間に7人(最初の息子は4ヶ月で亡くなる)、二番目の妻との間に2人。
長く生存した8人の子どもたちの乳歯で作られ、
妻(ということは二番目の?)にプレゼントされたペンダントというのが一番強烈。
子供達のそれぞれの出生通達書(だれだれの間の何番目の子として、
いついつ生を授かりました)もいい。
赤ちゃんのスケッチが添えられている。
ルネッサンス絵画を模した受胎告知や、
モネの睡蓮の大作とも並べられそうな子供達を描いた屏風絵。
愛情が満ち満ちた絵画群が多くて、幸せな気分で出口へ。

(Y.F.)
【整理収納アドバイザー Deux】
by seirisyunou-deux | 2011-08-09 08:29 | 画展・舞台

by 藤崎 裕子