2015年 03月 02日
インド映画二本立て
インド映画を最初に知ったのはサタジット・ライの「大河」シリーズだが、
カンヌ映画祭の賞を取ったからって、インド人には全く受けない映画という。
その後「ムトゥ踊るマハラジャ」のマサラムービーが日本に入ってきて、
インド人が求めている映画がわかった。
「きっとうまくいく」に踏襲される、ハッピーヴァイルス出まくりの映画が好きなんだ。
映画館に現実を直視しに行く人なんかいない、現実を忘れる為に行くんだな。
日本に輸入されるインド映画は極力行くようにしている。
インドには多分もう行かないと思うが、
文化にはずっと接していたいので。
去年年末に見た「マダム・イン・ニューヨーク」は、インドからニューヨークに舞台は飛ぶが、
この中に出てくるお菓子ラドゥには魅せられた。
「どんな味だろう?」・・・そんな好奇心を昭和館は解消してくれた。
館主の樋口さんは小倉のインド料理店に電話しまくって、
ラドゥの再現を頼んだら、一軒だけ快諾してくれた店があったという。
1個150円。キャンディのように1個ずつくるんで。
ひよこ豆の粉が原料らしいが、そもそも食べたことないので、
インドではお祝いの席などでとてもポピュラーなお菓子らしいが、
初めての味。甘みも抑えてあり、なかなか美味しい。
さて、今日見た二本立て(ここからが本題(笑))。
「めぐり逢わせのお弁当」(’13)
これはインド映画をまだ一度も見たことがない人にはオススメだなぁ。
サタジット・ライのシビアさも、マサラ・ムービーの突拍子のなさもない(笑)
「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」の成人した主人公役が
ここでは人生に疲れ、人間関係さえ拒絶している、
早期退職を願うやもめ男を演じている。
かと言って退職後の青写真などない。
夫へのお弁当が見知らぬ彼に間違って配達される、まだ若い主婦も
夫とは気持ちを通じ合わせず、
「貧しくても幸福度の高いブータンに移住したい」と投げやりとも思える想いを持つ。
ハッピーヴァイルスは出ていそうで出ていないのよ。
ああいう終わり方がヨーロッパで人気、というのもわかる。
舞台はムンバイ。人口は1,200万人強。
ハーバード大学やイギリス王室も驚いたという、
お弁当配達システム!
みんな出勤時に持っていかず、弁当配達人が店や自宅と契約し、
一か所に集めて、各職場に配達!
食後は又、一か所に集められて、店なり自宅なりにバック。
この大都会で!
タイでも見かけたステンレス製のお弁当が規格なので、これを布製カバーに入れて、
その持ち手を自転車にかけて配達。
しかし。会計事務所?みたいな職場と思われるけど、
机にパソコンも電話もないのよ。
紙ベースで、電卓はじきながら、定規で線を引いたり。
お弁当の配達人はカーストが違うのか、
誰も配達へのお礼を言わない。「お疲れ様」「ありがとう」の一言も。
というか見向きもしない。
ふーん、それがインド社会なの?
「バルフィ!人生に唄えば」(’13)
インド東北部のダージリンがほぼ舞台となるが(途中コルカタにも飛ぶ)、
この近くがブータンでもある。ブータンは隣国なのね。
イギリスの植民地時代、イギリス人の避暑地としてにぎわっていた、
というから映画でも長袖を着ている。
「めぐり逢わせのお弁当」ではどこも人、人、人だらけの大都会に対し、
ここは紅茶畑が広がる、息が付ける人の少なさがある。
インドは広いなぁ。
”INTERMISSION”があったくらい、長~い映画。
しかも主人公が生まれつき耳が聞こえず、話すこともできないマーフィ(バルフィ)。
会話が乏しく、前半夢の国に二度ほど行ってきた(笑)
ハリウッドのスラップスティック・コメディにも似たシーンがいくつか。
チャップリンへのオマージュとも思える、主人公が体を張った笑わせるシーン。
「マダム・イン・ニューヨーク」では、
シュリデヴィという超美人の中年女優が主役だったが、
ここでもイリヤーナー・デクルーズの超美人なことと言ったら!
女優はキレイなのに、男優がね・・・
(Y.F.)
【家のお片付けや家事代行のご要望はこちらへ==>Deux】
カンヌ映画祭の賞を取ったからって、インド人には全く受けない映画という。
その後「ムトゥ踊るマハラジャ」のマサラムービーが日本に入ってきて、
インド人が求めている映画がわかった。
「きっとうまくいく」に踏襲される、ハッピーヴァイルス出まくりの映画が好きなんだ。
映画館に現実を直視しに行く人なんかいない、現実を忘れる為に行くんだな。
日本に輸入されるインド映画は極力行くようにしている。
インドには多分もう行かないと思うが、
文化にはずっと接していたいので。
去年年末に見た「マダム・イン・ニューヨーク」は、インドからニューヨークに舞台は飛ぶが、
この中に出てくるお菓子ラドゥには魅せられた。
「どんな味だろう?」・・・そんな好奇心を昭和館は解消してくれた。
館主の樋口さんは小倉のインド料理店に電話しまくって、
ラドゥの再現を頼んだら、一軒だけ快諾してくれた店があったという。
1個150円。キャンディのように1個ずつくるんで。
ひよこ豆の粉が原料らしいが、そもそも食べたことないので、
インドではお祝いの席などでとてもポピュラーなお菓子らしいが、
初めての味。甘みも抑えてあり、なかなか美味しい。
さて、今日見た二本立て(ここからが本題(笑))。
「めぐり逢わせのお弁当」(’13)
これはインド映画をまだ一度も見たことがない人にはオススメだなぁ。
サタジット・ライのシビアさも、マサラ・ムービーの突拍子のなさもない(笑)
「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」の成人した主人公役が
ここでは人生に疲れ、人間関係さえ拒絶している、
早期退職を願うやもめ男を演じている。
かと言って退職後の青写真などない。
夫へのお弁当が見知らぬ彼に間違って配達される、まだ若い主婦も
夫とは気持ちを通じ合わせず、
「貧しくても幸福度の高いブータンに移住したい」と投げやりとも思える想いを持つ。
ハッピーヴァイルスは出ていそうで出ていないのよ。
ああいう終わり方がヨーロッパで人気、というのもわかる。
舞台はムンバイ。人口は1,200万人強。
ハーバード大学やイギリス王室も驚いたという、
お弁当配達システム!
みんな出勤時に持っていかず、弁当配達人が店や自宅と契約し、
一か所に集めて、各職場に配達!
食後は又、一か所に集められて、店なり自宅なりにバック。
この大都会で!
タイでも見かけたステンレス製のお弁当が規格なので、これを布製カバーに入れて、
その持ち手を自転車にかけて配達。
しかし。会計事務所?みたいな職場と思われるけど、
机にパソコンも電話もないのよ。
紙ベースで、電卓はじきながら、定規で線を引いたり。
お弁当の配達人はカーストが違うのか、
誰も配達へのお礼を言わない。「お疲れ様」「ありがとう」の一言も。
というか見向きもしない。
ふーん、それがインド社会なの?
「バルフィ!人生に唄えば」(’13)
インド東北部のダージリンがほぼ舞台となるが(途中コルカタにも飛ぶ)、
この近くがブータンでもある。ブータンは隣国なのね。
イギリスの植民地時代、イギリス人の避暑地としてにぎわっていた、
というから映画でも長袖を着ている。
「めぐり逢わせのお弁当」ではどこも人、人、人だらけの大都会に対し、
ここは紅茶畑が広がる、息が付ける人の少なさがある。
インドは広いなぁ。
”INTERMISSION”があったくらい、長~い映画。
しかも主人公が生まれつき耳が聞こえず、話すこともできないマーフィ(バルフィ)。
会話が乏しく、前半夢の国に二度ほど行ってきた(笑)
ハリウッドのスラップスティック・コメディにも似たシーンがいくつか。
チャップリンへのオマージュとも思える、主人公が体を張った笑わせるシーン。
「マダム・イン・ニューヨーク」では、
シュリデヴィという超美人の中年女優が主役だったが、
ここでもイリヤーナー・デクルーズの超美人なことと言ったら!
女優はキレイなのに、男優がね・・・
(Y.F.)
【家のお片付けや家事代行のご要望はこちらへ==>Deux】
by seirisyunou-deux
| 2015-03-02 20:04
| 映画(昭和館)