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There Is No Place Like Home (我が家に勝るものなし)♪

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北九州小倉在住の  【ハウスキーピングDeux】のつぶやき

白夜のロシア旅行♪-四日目②

ガイドはサンクトペテルブルク大学日本語学科の40代(?)女性、ヴィクトリアさん。
サンクトペテルブルク大学法学部出身者にプーチンとメドベージェフ。
プーチンの次女もここで日本語を学んだという。
世代も異なるし次女と同級生はないとしても、7名の日本語専攻のクラスメイトがいたと。
半分程が同じガイドとして活躍し、ひとりは日本人と結婚して北海道に住んでいるらしい。
モスクワのガイドさんが自分のプライバシーもあけすけにジョーク交えて語ってくれたのに対し、
年齢も家族構成も出身もマイクでは語ってくれず、
一貫して真面目に「ガイド」のみを。
一度ジョークめいた感じで言うことは、
「〇〇に何時頃着きますか?はドライバーが一番キライな質問です。なのでしないで下さいね」。
サンクトもモスクワ同様、車が増えて渋滞が多くなったそう。

日本語を選んだのは「あまりにミステリアスだったから」などとは、休憩時間に私らが引き出したことだ。外国語好きな人なら挑戦のし甲斐のある日本語。こちらからすればロシア語がそうだ。

プーシキンの詩も暗誦してくれた。何が何やらさっぱり内容はわかりませんでしたが。
日本人には馴染が薄いのではと思うプーシキン(1799-1837)。37歳の短い生涯。
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詩人、劇作家であり、現代ロシア語の確立者。私は一冊も読んでいない。
のちにドストエフスキー、トルストイ、チェーホフらに影響を与えた。
妻に言い寄る男に決闘を申し込み、その時の傷で2日後に亡くなった・・・なんて勿体なさすぎ。

乳児の時にはお母さんに子守歌のように詠って聴かせられ、
小学生に上がって授業で習い(ロシア語の基礎なのでしっかり暗誦させられる)、
大人になって改めて、自らの意思で詩や文学に本で、舞台で出会う。
そんな風にプーシキンとは人生で三度会うのだそう。
「狐と狸と大統領 ロシアを見る目」(小林和男氏)読んでると、
彼がロシアでインタビューした相手が、時に困るような質問だったりすると、
プーシキンの詩を暗誦して、メタファーのようにはぐらかすのだとか。

凄まじき風雨にさらされて観光。
朝食後、いつものように9時出発で、ネヴァ川に接岸された水中翼船に乗り込む。
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コロンビアのパーカーのフードを被る位のポツポツ程度の雨だったが、
ネヴァ川をフィンランド湾に向けて舵を取り、ペテルゴフへ。
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下車するあたりは雨脚も強いが風がさらに強くて、傘を斜めに差す程。
日本でも「そうそうない」ような状況で観光。
その夜、なんだか背中が凝って痛いよ~⇒傘を風に対抗して差してたから力が入ってたからだ!
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ここはサンクトペテルブルクのペトロドヴォレツォヴヌイ区にある街。
サンクト中心部から29Km離れていて、船だって30分は乗ってたが。
戦時中は前線となったため町は壊滅した。復興が終わったのは実に1990年代になってから。

壊滅させたのはドイツ軍で900日サンクトを包囲した。
「ソ連人民海軍バルト艦隊の根拠地でもあり、
鉄鉱石の輸入を北欧諸国に依存するドイツにとって同都市の占領は経済戦略上不可欠」(Wikiより)
これが「レニングラード包囲戦」。
エルミタージュ美術館のドキュメンタリーにも
絵画を市民で守って疎開させたり、
食糧補給の道を絶たれたので、市民たちは猫を食べたり・・・とある。
餓死者も多く、人肉まで売れ、まさに飢餓地獄。第二次大戦中一番死者を出したそうだ。
1944年1月にはソ連軍の攻勢によりドイツ軍は撤退する。
翌年1945年にスターリンによって英雄都市の称号を与えられた。
 
さて。
ここに何があるかというと、サンクトペテルブルクを作ったピョートル1世の「夏の宮殿」。

ツアーメンバーのひとりが「バスはどこにあるんですか?」
「バスはありません。ここから徒歩で歩いて行きます」
皆さん、観光もしていないのに既にお疲れモード。バスに避難もしたくなる。
数人「ホテルに戻りたい」と弱音を吐きもしたらしい。
いや、私も「雨の日に噴水の数々見て、何が楽しんだーっ」と泣き、入っていた。
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無垢な子供たちがはしゃぐ「ある敷石を踏むと、ベンチのある席に座ると噴水が出る」お遊び。
さてどーれだ?
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実は後ろのおじさんがコントロールしていた。雨で誰も遊ばない日も彼は後ろに座っている・・・

見所の宮殿を、傘を肩でキープしながら「とりあえず」シャッターを押す。
晴天なら撮影位置を選ぶ為にあちこち場所替えることも出来ただろうが。。。
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大柄なヴィクトリアさんがガイド中。この傘が多分、エルミータジュ美術館で購入した柄。
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一番いいのはサイトやガイドブックでちゃんと確認することだな。
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これは階段を上がって見下ろした図。室内には入ることもなく午前中観光終わり。

芝生にはカササギとリス。
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by seirisyunou-deux | 2017-07-26 14:17 | 旅(ロシア)

by 藤崎 裕子