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There Is No Place Like Home (我が家に勝るものなし)♪

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北九州小倉在住の  【ハウスキーピングDeux】のつぶやき

白夜のロシア旅行♪-五日目③

トータル4時間で足りたかというと・・・カフェにも入りたかったが時間がなく、
列に待つ時間も含めたので、やはり出直すかな~
ガイドさんの説明を聞きながら、シャッター押しまくるも
1か月以上経った今、改めて見ると何が何だか・・・(苦笑)
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孔雀の時計のあるパヴィリオンの間。
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途中、4名の男性ヴォーカルがアカペラで歌を歌うパフォーマンスあり。
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たった1曲だったが、CDも販売しているようだ。

4名を本館に残して、残りのメンバーがガイドさんに導かれて新館へ入館。
待ち合わせ場所を決めた後は、ほぼ自由に行動出来たし、
やはりこちらの方が馴染のある画家たちばかりなので、解説も必要ないし。
そして、こちらは本館の人いきれから解放されたので気持ちよく鑑賞出来た。

印象派を見る際、シチューキン、モロゾフというふたりの人物がキーワードだ。
豪商だった二人の個人所有の絵画が、ロシア革命後ソ連により没収、
国有化され、やがて世界的に知られるようになる。
セルゲイ・シチューキン(1854~1936):モスクワの富豪
繊維業で財を成し、自宅を公開してコレクションを披露、「伝説の収集家」と言われた。
1918年にパリに亡命、長く生きた。
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ソ連時代はスターリンが絵画の価値を認めず、コレクションが分散、
彼の名前を出すこともタブーだったらしい。
モスクワのプーシキン美術館にもコレクションがあるらしい。


杏のエルミタージュ美術館ドキュメンタリーでも扱っていた、「赤の部屋」@マティス。
最初緑で描かれていたのを、赤に塗り直した形跡がある。
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購入したのはシチューキン。そもそもマティスのパトロンでもあった。
原田マハ氏の「ジヴェルニーの食卓」を春に読んだこともあって、
まだあの晩年のマティス(絵筆を握る力がなく切り絵を中心とした作品を作る)ではなく、
油の乗り切った頃の、大胆な構図の「ダンス」だなぁと思いながら椅子に座ってじっくり鑑賞した。
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           (なんでやねん、顔切れた~)
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四半世紀前にもなるが、ニースをひとり旅していて、偶然アデリア・ハザマ(硲伊之助元夫人)と出会う。
彼女曰く「マティスはケチなのよ。いろいろ世話してあげたけどお礼が猫だったのよ。
そこら辺から拾って来たかのような猫を『マティスの猫だ』とありがたく思えと」
陶器の町ヴァロリス在住だったピカソと親交もあり、
彼からもらったという魚のモチーフの絵皿(当時ピカソは陶器に夢中)も見せてもらった。
どこにあったかというと脚付きクローゼットの四本脚の中(つまり床置き)で、新聞紙に包まれていた。
これを人は「ぞんざいな扱い方」と言うんじゃない?あの天才のピカソの絵皿を!

ふたりの画家のこんなエピソードをふとサンクトペテルブルクで思い出したりした。

そのピカソは青の時代のもあり、キュビズムのもあり、
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あの時直接手で触らせて頂いた、ピカソの絵皿もある。ここではガラスケースの中だ。
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原田マハ氏「楽園のカンヴァス」も読んでいたので、
アンリ・ルソーとピカソ。
このふたりの画家の立場も頭に入れながら、ルソーの森に入ってみる。
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イワン・モロゾフ(1871~1921):シチューキンと同じく繊維業で成功した実業家。
セザンヌ、ボナールを好み、他にも140点余りの印象派を購入。
あのお菓子のモロゾフとは関係ない。
19世紀初頭、最下層農奴だったモロゾフ家はお金で身分を買い、
ナポレオンのロシア遠征の際に軍服を大量生産したことで一躍資産家となる。

ルノワール、ドガ、マネ、モネ、スーラ、シニャック、ゴッホ、ゴーギャン、レジェ・・・すごいすごい。
ただ、ロートレックの部屋をスルーしたみたいで、残念。
旧参謀本部の建物だったというが、美術館としての見栄えも考慮に入れてリフォームしたのだろう。
四階の通路から見下した階段は古代劇場っぽい。
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監視員の椅子。こんなの撮るの、私だけだろう。
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by seirisyunou-deux | 2017-08-01 08:19 | 旅(ロシア)

by 藤崎 裕子