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There Is No Place Like Home (我が家に勝るものなし)♪

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北九州小倉在住の  【ハウスキーピングDeux】のつぶやき

久しぶりの台湾へー初日①

去年読んだ本の中でも特に印象深かった、吉田修一氏の「路(ルウ)」。
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感化されて、久しぶりに台湾へ行きたいという想いが。。。
10月末北九州空港から台湾行きフライト就航スタートも相まって、
スケジュールを一旦組んだのだが、日本から台湾を旅行するには不便なフライトだった。
それで去年秋に台湾から韓国に切り替えたのだった。

今年初め、いつもの旅のパートナーから
「マイレージが溜まってるので、ふたりならアジア圏なら行けるけどどこか行きたいところない?」
と小躍りしたくなる程のお誘い♡♪
それで作りかけのスケジュールもあることだし、台湾行きを提案した。
ところが・・・台湾はあまりに人気なのでマイレージが適応されないですと。
それなら「他を当たろうか」を期待していると、
「今回は各自LCCでフライト申し込んで行こう」って(チェッ)。
マイレージは又、別の機会に。

それ程人気の台湾なのに、私たちは別の隣国にばっかり目が向いていて、
私は18年ぶり3回目、パートナーに至っては30数年以上ぶりの2回目。
初回は風邪を引いたままの出発で、行きの機内で耳をやられ、ホテルで一日寝ていた・・・というじゃないの。
彼女のリターンマッチともなる台湾だが、
台北を中心に遠出しない三泊四日。
それぞれの前回の台湾ではまだスポットライトも当たっていなかった、九份(きゅうふん)に行きたいので。
帰国してわかったのが、九份に行って来た人の多いこと。しかも複数回。
最近パンフを見るところによると、台北の桃園空港に着くや九份に行って夜景を楽しんで、
それから台北のホテルに移動・・・ってのが主流らしい。

確かに九份、日本のツアーが多かったな。
タクシーチャーターした私らがそこを出る夕方4時あたりに、
ぞろぞろ坂を上っていく団体さんたち。

そのチャーターしたタクシーのドライバーさん(56歳)、
日本に十年近くいたので、日本語の会話には全く支障ない。
そんな彼に「『悲情城市』という映画、知ってますか?」と訊くと、
んんー?という反応だったので、改めてタイトルの文字を見せたら「ああ、見ました」。
多分、”ひじょうじょうし”では通じないのだろう。
「でも、日本人はみんなアニメを見て来ますよ」。
そう、宮崎駿の「千と千尋の神隠し」の舞台ともなったところ。
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でも私的には、ホウ・シャオシェン監督作品「悲情城市」(1989)!
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低音の来宮良子(きのみや りょうこ)さんナレーションの「悲情城市」予告。ほんと好き!
映画講座のメンバーたちには反応のある「悲情城市」だが、知らない人多いんだなー
九份が脚光を浴び始めたのは、アニメではなくこの「悲情城市」故だもの。
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        (坂道の途中、こんな幟も。ふりがなあり~)

今また、「路(ルウ)」を再読中。
映画好きな吉田氏だもの、やはりというか「悲情城市」のことが挿入されていた。
台湾新幹線建設プロジェクトの春香(はるか)と台湾人人豪(レンハオ)との
「友達以上恋人未満」の関係に余韻を持たせたラストで。
再読してみると、そっかー四組の物語だったなと。
その中のひとり、戦前台湾に住んでいた勝一郎にこの映画のことを語らせている。
(余談だが、春香が人豪の電話番号を書いたメモを失くし、連絡出来ずにいるという件で、
私はフランスのオーヴェル・シュル・オワーズ(ゴッホが最後に住んだ地)のことを思い出した。
私もモン・サン・ミッシェルでアルゼンチン人と交わした、
連絡先のメモをツーリストインフォメーションで失くした。
というか、そこで欲しい絵葉書の番号をうっかりメモの裏に書いて、スタッフに渡したのだった。
翌朝インフォに駆け込み、出社したばかりの優しきスタッフさんとゴミ袋をあさって見つけた!
おかげで帰国後、連絡出来ました♪)

映画「悲情城市」と本「路(ルウ)」。
旅に対してはいつもポジティブな私。
何があろうと旅を後悔したことないし、最大限に楽しんでいるのだが、
こんな要素で旅と結びつけると「その旅」がちょっと突出した思い出として刻まれる。

・・・と書きながら、
次の台湾行きはちょっと想像できなくて、MRTカード(交通カード)と残りのコインは
台湾留学中の親族のいる友人に全部上げたのだった。

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by seirisyunou-deux | 2019-03-22 08:20 | 旅(台湾)

by 藤崎 裕子