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北九州小倉在住の  【ハウスキーピングDeux】のつぶやき

カテゴリ:本( 20 )

近頃の読書

なんか中途半端な時期。。。
今年前半を振り返る時期でもなく、
年末までは後二か月程。
でもブログの更新が滞り過ぎてね~(^_^;)

10月22日時点で読んだ本、92冊(雑誌含まず)。
去年が126冊、一昨年が97冊。
今年も100冊は超えそうだ。
実家でのバタバタがあった割にはけっこー読んだな。

新年に立てた誓い・・・でもないけど、思惑通り、
読みたかった吉田修一氏の本をほぼ読むことが出来たのは収穫っ♪
彼のオフィシャルサイトも洒落てて、「BOOK NAVIGATION」は大いに参考にさせて頂いた。

朝日新聞で掲載されていた彼の新作「国宝」(上下)がもうすぐ(図書館から)回って来る♪♪
そんな彼のベスト5を挙げると・・・
路(ルウ)・・・これはダントツ。頭の中ではすっかり映像化されていた。
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(だからと言って、安易な映画化はやめてくれー)
台北から1時間かけて遊びに行った淡水などが出て来て懐かしい。
「読書メーター」で主人公の台湾人:人豪に福原愛ちゃんの旦那さんが脳内変換された・・・
というカキコミがあって、私も釣られた(爆)
横道世之介
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悪人
怒り
7月24日通り
迷いながらベスト5を選ぶのも楽しみのひとつ。

「プレバト」(TBS)見てたら、
フルーツポンチの村上健志が、「古書店街」のお題で、
「作家別に 揃え直して 夜は長し」と一句。
これも本好きの「あるある」。

それと、チェックしているある方のブログで紹介されていた、
森沢明夫氏。
まだすべては読めてないので、とりあえずベスト3を。
夏美のホタル
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ヒカルの卵
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虹の岬の喫茶店
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彼のエッセイ、「あおぞらビール」「ゆうぞらビール」読んだら、
全国津々浦々バイクでツーリング&キャンピング。
実生活のハチャメチャぶりは小説には反映されていないが、
日本の自然を堪能したからこそ、舞台設定の大半である自然美の描写に筆が冴える。
その地に足を運びたくなる。
そして、卵かけごはんを食べたくなるし、岬の喫茶店でコーヒーを飲みたくなる。
登場人物たちはみな優しいし、ホロリとする人情話。
登場人物たちは複数の小説でリンクする。伊坂幸太郎氏の「黒澤」みたいに。

今でも図書館ボランティアを継続しているが、
「なんて読むんだろ?」という作家たちも段々馴染が出て来る。
・帚木 蓬生(ははきぎ ほうせい)
・冲方 丁(うぶかた とう)
・万城目 学(まきめ まなぶ)
例として挙げた方々、ほんとにスミマセン。私が無知なだけ;;;

帚木蓬生氏は彼が入り直した九州大学医学部でなんと後輩だったという知人から本を借りた。
「安楽病棟」。これが現在読んでいる本。
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やはりペンネームだそうで、源氏物語五十四帖の巻名「帚木(ははきぎ)」と「蓬生(よもぎう)」から。
知人はバレンタインディーにチョコレートを上げた思い出があるのだとか。
1999年に書いたものだからか、「痴呆」ということばの羅列。
「認知症」に言い換えられたのは今から14年前だという。
精神科医ならではの臨床記録という感じ、小説というよりは。

ついでを言えば、垣谷美雨氏。
姉が勧める「老後の資金がありません」は64番目の順番待ち。
で、すぐに借りられる「あなたのゼイ肉、落とします」を。
なんだかハウツー本みたいなタイトルのオンパレード。
「あなたの人生、片づけます」「子育てはもう卒業します」・・・
一冊読んだだけなのだが、これもなんだろー、小説のカテゴリー?って感じで。

書店よりは図書館に足を向ける回数が多い。もうほんっと好きな空気感。
本との新たな「縁」を期待してずっと通うことだろう。
多分来年も「現在本を出している日本人の作家」を基準に選ぶことだろう。

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by seirisyunou-deux | 2018-10-22 19:47 | | Trackback | Comments(0)
あけましておめでとうございます。
「いつまでも出来ると思うな親孝行」・・・しましたしましたしましたよ~
ウチは親が正月に来るのですが、どこかで聞いた「来て嬉しい帰って嬉しい」。
帰って行った今、自由を噛みしめております♪

さて。
去年のベストな本は
①翼をください(ラストどころか三度も泣いた(T_T))
②ジヴェルニーの食卓
太陽の棘(ラスト泣いた)
➃カフーを待ちわびて
⑤暗幕のゲルニカ
⑥たゆたえども沈まず
⑦インディペンデンス・デイ
⑧花々
⑨星守る犬
⑩ギフト
・・・と、原田マハ本に夢中になった2017年。順位は①~③までは不動。
十本列挙したけど、まだまだいい本あります。
短編も読んでいて心地いいものばかり。
「たゆたえども沈まず」の新作も読んじゃったし、次が待ち遠しいったら。

入院の時に、スーツケースに原田マハ氏本5冊程入れて、
手術直前まで読み、翌々日にはもう続きを読んだ。
去年心臓にペースメーカーを植込んだ歴女の友人がいる。
「入院中は葉室麟(ご冥福をお祈りします。。。)他いっぱい歴史本を読もうと思う」と言ってたが、
読書の気分にはとてもならなかったらしい。
私はその点、術後回復が早かったのか。
元気になりたい気持ちに拍車がかかる本が多いのだ。
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戦前、アメリカで初めての女性パイロットと、純国産機ニッポン号に乗船した男たち。
「翼をください」は、このふたつの史実を「世界一周」に絡めてクロスオーバーさせた物語だ。
壮大な冒険ストーリーだけど、随所に人々の優しさが細やかに描かれている。
映画を観ているかのように、1シーン1シーンが浮き彫りになる。
私の想像力というより、原田マハ氏の筆力だなぁ。
ホントにみんなに勧めたい一冊。これで温かな涙を流して欲しい。

原田マハ氏以外なら、伊坂幸太郎氏。
⑪ゴールデンスランバー
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2008年度本屋大賞。
これが堺雅人主演で映画化されたのは知らなかった。
ケネディ大統領暗殺関連の本を参考にいっぱい読んだようで、
まるでオズワルド的な主人公。
韓国ではハン・ヒョジュとカン・ドンウォンで映画化。今年公開。

②残り全部バケーション
③フィッシュストーリー
こんな文体が伊坂幸太郎節なんだな。波に乗れるとぐいぐい挑戦したくなる。
どれもこれも、まるで「ウェストサイドストーリー」の「トゥナイトクィンテット(五重唱)」みたい。
最後は全員がひとつに収まる(まるで「トゥナイト」を歌い上げるように←わからないだろうな;;)。

余談だが、
「ラ・ラ・ランド」のプロローグのダンスで「ミュージカルってすごい!」と感激した人たち、
そっかー「ウェストサイドストーリー」の時代はまだ生まれてなかったからなのね。
・・・と同窓会でそんな結論に達したよ(笑)

「読書が趣味」とはとても呼べない昔に対し、
「今年はどんな本と出会えるだろう」とを考えだけでアドレナリンが沸々と湧いて来る現在。
自分としてはいい傾向だ。
映画やドラマを見て原作があることを知った時代より、
今はやはり原作ありきと思えるようになったし。
あらすじわかったので本読まずともいいや、と不遜な考えから、
映像化は原作者の意図から離れているものも多いので、オリジナルの味だけ噛みしめてみよう、と。
以前より比重の高い領域が変わって来た。

今、読みたいのは、
ネコメンタリー@NHK」で金ちゃん銀ちゃんの二匹の猫を飼っている吉田修一氏本。
ハードボイルドはあまり読まないのだが、「私生活」への興味から読んでみたいと。
キッカケがこんなのだっていいと思う。
ひとり暮らしであられる吉田氏のマンションのインテリアもいいんだよ♡
幸せな猫たちめ(笑)

図書館ボランティアをやっているのだが、
「こどもと母の図書館」(父は含まれないのか?ということで今度から名前が変わるそう)が
リニューアルの為一年程閉鎖。
なので、隣りの中央図書館で活動をし始めて、4回目。
それこそ最初から「こどもと母の図書館」を希望したのも、
中央図書館があまりに広くて大変そうだなーと思ったから。
大変ですけど、やはり刺激が違う。
名前の読み方も知らない作家がいっぱいいたりして(配架にウロウロ)、
でも著書がこんなに多いならそれなりに「読める」(何様?)のだろう、
とちょっと頭の片隅にインプットしてみる。
膨大な本の海をたゆたうように動くのも又楽し。
利用したことない人もいるがもったいない話。

文庫本を図書館で扱わないで欲しい、本が売れないから・・・と去年文藝春秋社長からの悲痛な叫びが。
でも、すみません、そもそも私は本自体を買わなくなってm(_ _)m
金銭的なコトに加えて、家にモノを定着させたくなくて。
納税者としての権利で本を借りているが、
お礼にボランティアとして少しでも役立てばと活動を続けている。

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by seirisyunou-deux | 2018-01-04 12:47 | | Trackback | Comments(0)

原田マハ本に夢中な日々

原田宗典氏の妹さん。
三十代あたりにお兄さんのエッセイを読んでニヤリが止まらなかった記憶・・・なのだが、
すみません、もう全然中身覚えていませんm(_ _)m
エクセルにて過去読んだ本をまとめ始めるのにも引っかからなかった時代。

妹さん、原田マハはペンネームという。
キュレーター(博物館や美術館で研究・収集・展示・保存・管理などを行う)のキャリアを持つだけあって、
ゴヤの「裸のマハ」から取ったという。
裸のマハ⇒原田マハ。ニクい(笑)

処女作「カフーを待ちわびて」(’06)では「キュレーター、ライター」として紹介されていた。
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沖縄の離島が舞台。映画化もされたという。
小川糸氏の「つるかめ助産院」もそうだけど、
方言や南国の自然描写に、心地よくもゆるーい風を感じながらすぐにも読破。

去年前半でほぼ桜木志乃氏本を読了。
徹底して北海道、それも彼女が住む釧路が舞台となった小説が多かった。
釧路の天候は雪が少なくて霧が多いってこともわかって。
読みながら実際その日の「天候」をググったりもして(笑)

映画でも小説でも、実際に行く機会もないだろう地に降り立つことが出来るんだな。東に西に。
そして日本は広い印象を持ったりもする。
沖縄の風土が生んだような、素朴な青年に降ってわいたようなロマンス。
「カフー」は「果報」の方言なんだという。
原田マハ氏の本は日本語タイトルの他に、外国語でもタイトルが表紙に書かれていて、
これは"Waiting for good news"。

ラストで号泣した「太陽の棘」は"Under the sun and stars"。
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つまり直訳でもないわけ。
本じゃ、ほとんど泣いた記憶もないんだけど(映画はかなりある)、これは泣けたねー
原田マハ氏自身も存在を知ったからこそ、書かなければならないという使命感で書いた、
沖縄本島の米軍基地にサンフランシスコから派遣された若き精神科医と、
ニシムイ美術村に住む日本人画家たちとの交流。
表と裏の表紙に、アメリカ人精神科医と日本人画家の肖像画が描かれている。
戦争、あらゆる意味での差別意識、自然災害も絡めて、
絶望的な状況を描いているんだけれど、
ラストはアートが結ぶ友情に心に温かい水が流れていくかのよう。


そして決定的だったのが、「ジヴェルニーの食卓」。
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本の裾野が狭い私は、日本人作家が外国の設定で外国人を主人公にするという本に驚く。
そういう意味で、既に「チーズと塩と豆と」で驚いたんだけどね。
NHKの海外の旅モノで4人の女流作家が「旅をしたその地を舞台に短編を書く」という企画だった。

これはキュレーターだった原田マハ氏の真骨頂というか、
印象派の画家たちの、よく知られた生涯のうちの、ある時期の知られざるエピソード4編だ。
アンリ・マチス(La Belle tombe)、
エドガー・ドガ(L'étoile)、
ポール・セザンヌ(Le Père Tanguy)、
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(画材屋兼画商のタンギー爺さん。ゴッホの肖像画で有名)
クロード・モネ(Une table de Giverny)の。

南仏のヴァンスでマチスの礼拝堂を、
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フランス北東部のカトー・コンブレジというド級の田舎まで行って、生誕地だからこそ作られた、マチスの美術館を訪ねた程。
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エクス・アン・プロヴァンスでは中心部から坂を上って、セザンヌのアトリエでゆっくり。
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パリからの日帰り半日ツアーでジヴェルニーにモネの終の棲家を訪ねたのは5年前。
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徹底的にツボを刺激されました!
昔のアナログなアルバムを引っ張り出した程だ。
ツアーガイドさんがモネの家族構成にも触れておられたが、
最後まで生き残った、モネ自身と、再婚相手の連れ子であるブランシュの絆の物語。
モネの家は写真撮影禁止の場所がほとんどだったが、見取り図は頂いた。
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ああ、あそこでブランシュが窓を開けて、今日の光の具合を確かめたのねとか、
浮世絵が所狭しと飾られている黄色いダイニングルームでモネと来客は食事したのね・・・とか。
ひとつひとつシーンを、あそこで目に焼き付けた光景とダブらせながら読んだ。
宝物のような本となった。
仕事がら美術と対峙し、その絵画からイメージを膨らませてストーリーを織っていく。
その美意識と書ける才能が羨ましい。

作家となって10年ちょっと。多作家であるようなので、しばらく読むモノに困らないのが嬉しい。
しばらく原田マハ氏に没頭しますっ。

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by seirisyunou-deux | 2017-05-11 19:20 | | Trackback | Comments(0)
図書館から回ってきた佐々木典士氏の話題本、予約して一年が経とうとしていた。
遅い!(所蔵が1冊しかなかったので回転率が・・・^^;;)
でも、回って来たタイミングがGood。
無性にムズムズして片づけがしたくなる季節の変わり目と重なったので。

「簡単にくらせ@ちゃくま」よりは参考(というか面白く読んだ)になったというとこでしょうか。
つっこみどころも多かったし、
そこまでミニマルにし過ぎるのも、私には精神衛生上よくないと思うことも。。。

まるで不動産屋さんから連れて行かれて、初見した部屋。
こんなところで暮らしてあるんだなー
寝る時もふとんがポツン。
まるで旅館。
ウチでは、ベッド周りに、目覚まし時計、メガネケース、ティッシュボックス、カレンダー、
目薬、本は最低限置いてある。
でもあらちでは陽の光で目覚めるそう。雨の日は・・・遅刻かなぁ?
極端にそぎ落とした、生活臭のない部屋。
禅の修行のようでもあり。
まあ、「断捨離」の別バージョンですね。

人と比べた場合の、コンプレックスを跳ね返す為に、自分を高みに置きたいが為に、
モノを増やしていた。
というけど、やはり今でも「どうだよ、この徹底したシンプルさ」という人の目を意識している風だ。

昔とは比べ物にならないデジタル化のおかげで、モノを減らせるのは納得。
(私もそれぞれ2万近くした、ふたつの電子辞書はもう不要になったものね)
しかし、もらった手紙もスキャンした後は処分、
卒業アルバムも同級生から「見せてもらえばいいから」(?)処分、
「心がときめくモノも捨てなければならない時が来る。」と大好きなクロアチアの思い出の十字架も処分したのは疑問。
おかげで「旅行に行った時、お土産探しに時間を取られることはなくなった」・・・て何得??
旅自体に集中できるようになった・・・って、お土産探しも旅の一部では?

先日のクライアント宅の見積もりで
「使ってるものではないけど、おばあちゃんの鍋なので」と棚の上にあったのは、
その方とおばあちゃんをつなぐ大事なストーリーがある。
使ってはないけど手に持てば思い出が蘇る、ときめくモノの処分は反対だ。

そうそう、
見積もり時、どのお宅でも口にしがちな「DVDやCDを機器のそばの近くに置きましょう」の促しに、
「CDはもうほとんど処分しました。ウォークマンで聴けるから」
とそのクライアントさんは返してきた。

これにははっとした。
ウチでも確かにコンパクト化が進み、これ以上のCDは買わないようにしている。
手持ちのCD音源はPCにもウォークマンにも、最近貰ったi-Podにも入っている。
二重にも三重にも保険をかけていた私。
BIGBANG、東方神起、神話のCDはリクエストにより姉にあげたが、
それ以外は手放すことなど思いもしなかった。
しかし、今、誰か欲しい人がいれば全部あげてもいい位の気持ちにはなっている。
ふたつあるCDラックも含めてね。

このようにデジタル化の恩恵を被って、モノが処分できることもある。
でも思い出の手紙が山のようにあるわけでもない。
スキャンする手間を考えたら、
その便箋の手触りや香り、何かの染みなども含めて、ナマの手紙は残してもいいのではないかな。
手紙10枚で本一冊の高さにまでなるわけじゃなし。

などと、つっこみながら読むには面白かったです(笑)

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by seirisyunou-deux | 2017-04-12 09:18 | | Trackback | Comments(0)
年末に「2016後半」をまとめようと思ったのに・・・
2017年となり、早や2か月が過ぎた。筆が進みませんねー^^;;

でもこの人たちのことは書きたい。
小川糸氏と森絵都氏。
どちらも奇しくも「本屋大賞」の検索がらみで読み始めたクチ。

小川糸氏のは「ツバキ書店」を予約したところで、何気に他の本を手に取ったら、
けっこー面白くて、「ツバキ書店」以外は読み終えた。
私は見たことがないが、ブログ「小川糸通信」を年毎にまとめたのが何冊か。
日本の夏が苦手で、カナダやベルリンに避暑に出かけるのは超うらやま。
ホントに今でもケータイをお持ちでないかはわからないけど、
突き抜けたシンプルライフ。
モンゴルでは「足るを知る」を意識し、
ベルリンでは「いいものを長く使う」ドイツ式に感嘆している。

小説の中で一番面白かったのは「喋々喃々 (ちょうちょうなんなん)」。
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私は人に「海外にばっかり目を向けないで、日本もいいとこ多いのよー」と言われたことがある。
もし、日本に目を向けて旅するとしたら、谷中に行きたい!
東京の下町情緒の残るところ。
ちゃんと「喋々喃々」で下調べをしてね。
まるで「枕草子」の”冬はつとめて”のように冬の寒さも楽しむ情緒があって、
エッセイ同様、丁寧な暮らし方に胸がきゅんきゅんする。ツボ。


森絵都氏のは「みかづき」を予約後、同じパターン。
児童文学からスタートしたようで、ボランティアしている勝山母と子の図書館でも
絵本を手に取ったことがある。つまり返却本の配架作業でね。
実際には「チーズと塩と豆と」のドラマ化で初めて触れた森絵都氏。
借りたのは
「異国のおじさんを伴う」「風に舞いあがるビニールシート」「架空の球を追う」「気分上々」
どれも短編集だ。
2冊目の表題の「風に舞いあがるビニールシート」は’06年上半期の直木賞受賞作品。
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とっくにドラマ化もされてるようだ。
東京のUNHCRに勤務する女性に吹石一恵。あ、なるほどね。彼女は英語出来るしね。

「ジェネレーションX」が今のところ一番面白かったのだが、
ちょっと池井戸潤テイスト入ってたな。
世代の異なる編集者と玩具メーカーの平社員が客のクレーム対応の為に謝罪に宇都宮へ行く。
その道中の会話がメインだ。すっこーんと突き抜けたラスト。

ところで、1月に図書館ボランティアのミーティングがあり、初めて参加した。
毎年行っているそうだが、活動回数の少ない私は今まで気づかなかった。
「ボランティアをしてよかったこと」。
配架していて思いがけない本に出会える喜び。
私も前述の森絵都氏の出会いがまさにそうだった。

後、イワミ*カイさん。
現在はハンドクラフト作家さんかな。
もう随分前にナニカの雑誌の「読者のたより」経由かナニカで
海外旅行記小冊子を何冊か送ってもらったのだった。
改めて数えてみたら6冊も。
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ちょっと危なげな(笑)個人旅行は私とオーバーラップして楽しめた。
同じように歳も取られたと思うけど、
彼女の「切り紙」の本を配架する時に「あっ」と思わず声が出た。
お元気でしたか・・・と言う呟きも。


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by seirisyunou-deux | 2017-03-04 18:48 | | Trackback | Comments(0)

近頃の読書(2016前半)

今年前半が早くも終わっちゃいましたよ~;;;
去年よりローペースな気がします。月10冊には届いていませんねー
大好きだった「すずらん本屋堂」(BS11)がブチッと(そんな印象)終わってしまったから
というのも一要因かもね。
一応3月末で終了したんだけど、なんだか宮崎美子氏や常連さんたちも
最終日に唐突に知らされた感が否めない。
過去出演した作家さんたちがフラッシュバック的に見られた、
最後の回はなので消去できずにいる。
終了した番組に再開要望メッセージ送ったのも初めてかも知れない。
というか、終了してもいまだに閉じないでいてくれてサンキュ。
メッセージボードを読みながら、スタッフが再開を検討してくれているのなら。。。

去年の年末にチラッと書いた通り、
篠田節子と桜木紫乃はけっこー読んだ。

篠田節子
「Χωρα(ホーラ) 死都」や「廃院のミカエル」でギリシアの神々を恐ろしく描写、
「ブラックボックス」では安全な食品を追及しているし、
「はぐれ猿は熱帯雨林の夢を見るか」の4編はどれも不思議でシュール。
ドキュメンタリー作家みたいな現地調査を確かな筆力で「小説」に変えていく。

「冬の光」はそんな中でも面白かった。
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四国にお遍路行脚して帰る途中に亡くなった父、
その父の辿った道を歩く娘。
父の目線と娘の目線で交互に真実が紐解かれていく。
こうも理解し合えない家族は哀しい。
軌道修正できない哀しさ。


桜木紫乃
次に読む本がなくなっていくのって残念、ってことを感じる。
まあ、42歳の主婦としてのデビューですからね。現在51歳。
三浦綾子や原田康子の路線を踏む、「北海道作家」。
九州在住としては三浦綾子の本で北海道に随分想いを馳せましたわねー
「石の森」の舞台、トドワラにはいつか旅すると思った二十代でしたが(未だ実現せず)。
桜木紫乃のも、登場人物はほとんど北海道から出ない。
実際住んである釧路がメインであることが多い。
釧路は雪が少なくて霧が多いってことも知りました。
そんな中でも「ホテルローヤル」。
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直木賞を取った作品だから、というわけじゃないけど、これは強烈オススメ。
短編の形式。
廃墟となった「ホテルローヤル」から始まって、時間が遡っていく。
切なくて心痛い、不器用な生き方の断片がここにもあそこにも。

他に。。。
「すずらん本屋堂」で紹介されていなければ、手にとることもなかった二冊。
骨風」(篠原勝之)
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これはホントに面白かった。
丸坊主で自称「ゲージツ家」な彼を、テレビで以前拝見したことはあるが、
こんなに本を書いているとは知らなかった。
エッセイとして軽く読んでいたら、
彼の壮絶な「自伝」ということがわかる。
飾らないシンプルな文章で、きっと彼も捻りながら文章を生み出しているわけじゃないと思う。
机に向かって書いておらず、あちこちに置いている紙に思いついた時に書きなぐっているイメージ。
最後に家具を移動する為に、久しぶりに開けた「宝箱」の中身が泣ける。
彼の美学に触れて下さい。

教場」(長岡弘樹)
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去年スマホを紛失した時に、ふたつの派出所と警察署にお世話になりましてm(_ _)m
彼らもこんな警察学校を卒業したのねー
強烈なクセがあっても、「篩(ふるい)」にかけられても、
残る人は残るのねー
性格が傍からは異常と思われても、卒業証書得たら
どこかの町で「警察」の職場を得るのねー
もう二度とお世話にならないようにしますわー^^;;

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by seirisyunou-deux | 2016-07-10 09:43 | | Trackback | Comments(0)
地元のことなのに知らなかったことは恥じ入ることだけど、
北九州市ゆかりの作家林芙美子にちなんだ、
林芙美子文学賞というのがあって、今年二回目だそうだ。
その表彰式&記念トークに当選したので行って来た。

以前「自分史文学賞」ってのが北九州市主催であってたのは知ってたけど、
それもいつの間にか・・・消滅?
ググってみたら平成23年度で終わっていた。
若松出身の作家火野葦平氏の三男であり、
火野葦平旧居の管理人でもある玉井史太郎氏が大賞を取った時の
授賞式など参加した記憶あるけどね。
選考委員のひとりである津村節子氏と同じエレベーターに
乗り合わせて会場に向かったこともありましたっけ。
いつの間にか応募数も減って、消滅ってことね。多分。

なんとか市の文化遺産を継続しようと、
次の「賞」を作り出したってところかな。多分。
去年の第一回を取りこぼしていたことは悔しい。
3名の選考委員のひとりである、角田光代氏の飼い猫ブログ「トトほほ日記」を
いつも拝見しているのだが、去年の今頃もこちらに来られていたようだ。
2013年も「林芙美子展」のトークショーで訪問、リバーウォーク周辺を散策とある。
ああ、残念!
と言っても、角田光代氏をその頃からお慕いしてたわけじゃないから仕方ないけど。

さらに昨日は、
「今朝TOTOまで紫川沿いをジョギングしました。
ウチの近所にも川があるけど、川幅は狭いし、こっちの方が気持ちよかった」とのこと。
桜の頃ならさらに感激もあったでしょう。
毎回北九州の魅力に気づいてもらえたら嬉しい。

昨日も休憩中に芸術劇場中ホールロビーから外を眺めたのだが、
ちょうど八坂神社と小倉城を東から西に眺める形で、
その緑と天守閣と壁とお濠の「たたずまいや構成」が美しくて惚れ惚れした。

で、「作家の生活」というテーマでお三方に語って頂くのだが、
角田氏の感情の揺れ幅がそんなになさそうな話し方で、
「7時から地元なり、都会で飲む為に、
書く仕事を9時5時(9:00-17:00)と決めて、
キッチリ5時には切り上げる」というのが面白かった。
お弁当も作って、仕事場でひとりで12時になると食べるんでしょう。
ブログでもほぼ毎日「飲む」ことが綴られている。

他の選考委員は・・・
井上荒野氏。
4人の女流作家のアンソロジー「チーズと塩と豆と」のイタリア編を手掛けてあった。
角田光代氏のスペイン編の次に好きだった。
今のところ読んだのこれだけ。
父は故井上光晴氏というが、すみません、一冊も読んだことなし。。。
古本屋を営む旦那さんと猫二匹の生活という。

川上未映子氏。
3人の中で一番若くて、一番トーカティブ(おしゃべり)。
彼女のおかげで、飲み屋でのおしゃべりの延長、みたいな感じも。
一番左にいる司会の北九州市立文学館館長を無視したシーンもあって。
彼女のはエッセイ「人生が用意するもの」を読んだだけ。
大阪出身で同業者と結婚、子持ちであるってのがわかっただけ。
「誕生日おめでとう」というのが解せなかった、
一歳年を取ることは死に向かっていくことだから、なんでめでたいのか・・・
と昨日も語っていたが、そんな内容がエッセイにも盛り込まれいた。
ちょっと厭世的な思考は、「江國(香織)さんにも似てるね」と井上氏。

料理ギライらしい川上氏、
365日のうち、360日はスパゲティのランチ、ペペロンチーノはすごく簡単だし、
というのが頭に残ってたのか、今日のランチはペペロンチーノにした(笑)
刺激をもらってきたぞ~と、さっそく実行したのがコレか。。。(苦笑)
でも、さらに本をいっぱい読むぞーとも決意した。
異口同音で「好きな作家」として挙げていた桐野夏生氏も
一冊も読んだことないしね。

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by seirisyunou-deux | 2016-02-28 15:59 | | Trackback | Comments(0)

今年の収穫(本)

去年は東野圭吾氏や三国志を「知る」年、
今年は湊かなえ、柚木麻子、池井戸潤、項羽と劉邦、水滸伝を「知る」年でした。
まだ基本の「き」あたりです~;; はいはい、認めます~;;
合間に「すずらん本屋堂」で気になった本のチェック。
招かれた作家がおススメする本、「スズオシ」「発掘良本」で紹介される本などを。
意識して読むとカウンターは増えていき、
去年より30冊ほど増えた。

読むスピードは決して速くはない。
それでもテレビを消した後で、ベッドに入って読むのが習慣。
光浦靖子は「入浴中と就寝前が読書の時間」だそうな。
まだ一度も経験がないお風呂での読書、本がふやけちゃうよねぇ。
借りた本しか読まないので、それは礼儀に反すると思うし。
というか、自分の本だってお金払ったわけなので、ふやけるのはイヤだ。

図書館に行く時の高揚感・・・をこの歳になって味わうとは。
周りの友人で読書を放棄した人たちが何人かいるのだが、
眼が疲れる、という理由ではまだ放棄したくない。


湊 かなえ
次が次が・・・と期待値の膨らむ作家のひとり。
人間のどうしようもない性(さが)や恨(はん)が
ずっしーんと私の心に重りを置いていくけれど。
どこまで人間って怖いんだろうという類の中で、
自分史に近い「絶唱」は一味違って面白かった。
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青年海外協力隊の隊員としてトンガに派遣されたそうだ。

柚木 麻子
湊かなえとは全くジャンルが異なると思っていたが、
最新作「ナイルパーチの女子会」の怖いこと。
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ブログを書くものの責任感や重さって、
私のような稚拙ブログには関係ないとは思うけどそれでもね。
彼女が書く主人公たちはOLか学生。
そもそも彼女がまだ三十代半ば。
”KYな”って若者言葉もさらっと書くので、勉強になる(笑)
(K=「空気」、Y=「読めない」で、「空気が読めない」という意味・・・だそーです;;)
去年”アッコちゃん”からスタートしたが、初期の「終点のあの子」は印象に残る。
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池井戸 潤
スコーンと抜けるような青空のごとく、爽快なる大団円。
読んでいる過程はストレスフルなのに(笑)
年末年始は遅ればせながら、半沢直樹シリーズを読む。
ドラマ全く見てないんだけど、こんなセリフ出て来るのね?
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他に面白かったのは・・・
乾 くるみ「イニシエーション・ラブ」、
大崎 梢「クローバー・レイン」、
角田 光代他3人の女流作家の「塩と豆とチーズ」。
これ、つい先日BSプレミアムでアンコール放送してくれて、やっと見られました!

来年は篠田節子、桜木紫乃、辻村深月、角田光代(エッセイを脱して)あたりを
集中して読もうかなと。
女流作家中心になるなー、やっぱり。
映画じゃブロックバスターは避ける傾向にあるんだが、
本は売れ筋、貸出ベスト、予約ベスト・・・などを参考にしている。
食わず嫌いでなく、とりあえずは一冊読んでみる。
心にひっかからなかった本もあって、その作家は以降こぼれ落ちてしまうんだけど。。。

最後に。
作家の名前に「氏」をつけずに、”呼び捨て”で申し訳ありませんm(_ _)m

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by seirisyunou-deux | 2015-12-27 12:06 | | Trackback | Comments(0)

近頃の読書②

インドクリスタル」。
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久しぶりに怒涛の大作味わったーって充実感。
篠田節子氏も「女たちのジハード」を読んで以来ご無沙汰。やっと二冊目。
「すずらん本屋堂」でゲストの林真理子が、「オススメの本」にこれを挙げていたので。

水晶を求めてインド東部に飛ぶ中小企業の社長が主人公。
この水晶は惑星探査機用部品用。でも占い用と現地で偽っている。
パワーストーン好きな知り合いがいて、水晶を含んで玄関にも吊るしてあるのだが、
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こういうのも元はインドが原産なのかなぁ、などと
本を読んでいなければ飛びもしない思考回路が。

インド。
表向き「カースト制度は過去のモノ」。しかし、厳然と存在する絶対的な差別主義。
口で言ってもわからないだろうと鼻から思い、暴力でかしずかせる習慣。
日本社会とは全く価値基準が異なる世界。
クライアントさんの話だが、中国の次はインドに赴任されたご主人がいるという。
中国人との交渉はまだわかりあえた、
だがインド人とは一筋縄じゃいかない、と。
別の繊維関係の商社ウーマンは、中国人より韓国人の方がよっぽど仕事しやすい・・・らしい。
となると、日本より遠くなればなるほど、相手の心が測り難く、交渉し辛い?

このラスト、
「そしてつぶやく。
君の物語はまだ終わってはいない、と。」
なにか、沢木耕太郎氏のエッセイの余韻に通じるものがあるような・・・響きました。
そう、もうひとりの主人公ロサのその後の物語、とても気になる!

チーズと塩と豆と」。
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角田光代氏の愛猫ブログ「トトほほ日記」が好きなだけで、
あと、3冊の旅エッセイ読んだ位。
映像化された「八日目の蝉」や「空中庭園」はストーリーが暗くて、ちょっとダメ。
それで短編から入ろうと、これを借りてみた。初の小説だな。

四人の直木賞作家が描く、ヨーロッパを舞台に”食”をテーマにしたアンソロジー集。
NHK BSハイビジョンで放送された紀行ドキュメンタリーの原作だそう。
見逃したのが残念。
彼女はスペインのバスク地方、
井上荒野氏はイタリア北部ピエモンテ、
森絵都氏はフランスブルターニュ、
江國香織氏はポルトガルのアレンテージョ。
どこも首都から離れた地方都市というか、ほぼ田舎かもしれないところが舞台。
そこに絡んでくる「食」。
本の装丁だけで、こんなに旅情を感じるのもうれしい。
額に入れたいぐらいステキ。

日本人が絡むわけでもなく、
そこで生まれ育って、故に反発してはブーメランのように故郷に戻っていくその国の人間たちが主役。
えー、こういうの珍しくないですか?
「インドクリスタル」はインドが舞台とはいえ、主人公は日本人男性ですからね。

「角田光代」で手に取った本だからかな、
彼女のエピソードが一番面白かった。
先程は「インドクリスタル」のラストだったが、
このラストも忘れがたい。
「母の声が聞こえる。
…それで、あなたはちゃんと食べてるの?
…食べてるわよ、大丈夫。」

次が井上荒野かな。
おととい「勝山母と子の図書館」でボランティアやってたら、
「森絵都」作の絵本が目に留まって、
あれ、あの人かしら・・・?
と半信半疑だったんだけれど、彼女は児童文学がスタートだったのね。

こんな風に、何気ないきっかけで、心に留まっていく小説や小説家が増える過程が好き。
ちょうど明日から秋。
そうでなくても、今年は秋の気配が例年より早くて、
じっくりゆっくりの読書タイムが嬉しい。

(Y.F.)
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by seirisyunou-deux | 2015-08-31 07:56 | | Trackback | Comments(0)

近頃の読書①

a0176188_9355864.jpg「ランチのアッコちゃん」で柚木麻子氏本をスタートしたのが去年。

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やはり、いつもの「すずらん本屋堂」にゲストで出ていたのをチェックしたからだが、
最近柚木麻子氏づいている。
久々に日本のドラマを見たのも
「ランチのアッコちゃん」@NHKBSプレミアム。



明らかにユーミン好き。
「その手をにぎりたい」では高級寿司屋に通うOLが主人公だが、
その時々ユーミンのどの曲が流れていたか・・・の描写が多い。
世代は違うが、等身大の生活描写に親近感を覚える。

特に面白かったのが、
私にふさわしいホテル」と
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本屋さんのダイアナ」。
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新進作家と本好き少女がそれぞれ主人公なので、
本や作家が実名で次々に登場する。

逃げる本の万引き犯の後頭部を狙って投げるのが、
ヤツの捨て置いた戦利品の中からの京極夏彦の分厚い本(見事にヒット)・・・は笑える。
万引きする本は転売用らしく、
有名な作家ばかり(東野圭吾、三浦しをん、宮部みゆき他)盗んだ、
というのが新進作家の気に障ったのだ。
それが「私にふさわしいホテル」。
その新進作家はホントに言うことなすこと可愛くて、柚木麻子氏そのものかも~
名前に「木」がつくと売れる、その「木」が多ければ多いほど・・・
ペンネームの「柚木麻子」っていくつ「木」があるんやー(笑)

「本屋さんのダイアナ」では、
モンゴメリのアン・シリーズはもちろんのこと、向田邦子の「父の詫び状」、
フランソワーズ・サガン「悲しみよこんにちは」、
「秘密の花園」、森茉莉、ジェーン・オースティン・・・
私の血肉となった(?)、生きて来た過程で読んだ本が出て来る、出て来る。
小躍りして、息苦しくなって、一度本を閉じたくらいだ(この行動わかる?)。

ゲスト・トーク時、「ここ最近ハイペースで・・・」のとおり、驚異的に次々に出版。
登場人物の名前を考えるのも鬱陶しく、故にクロスオーバー?
登場人物がリンクするというか・・・
「嘆きの美女」に、「ランチのアッコちゃん」の黒川敦子が出て来るし、
「本屋さんのダイアナ」に、「私にふさわしいホテル」の東十条宗典(これは実名ではないけど、あの作家の顔が浮かんだ・・・)が出て来る。
クスリと笑える箇所をいくつも用意していてくれる。

彼女の本は読みやすく、
体系的(規則正しい時系列というか、一年毎だったり、三年毎だったり)が多い。
そんな体系を楽しみながら読めるのだ。

本屋さんで働く夢を果たしたダイアナだが、
それ以前に久世番子氏の「暴れん坊本屋さん」を読了していたので、
本屋さんの仕事を少しわかった気がする。
「ランチのアッコちゃん」の主人公三智子(アッコちゃんではない)の彼も、
古本屋のオーナーだった。

私も「本」が作られて、売られる過程をもっと知りたくて、
近々大崎梢氏「クローバー・レイン」に行こうかと思っている。
あ~本って面白い(何を今さら)。

(Y.F.)
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by seirisyunou-deux | 2015-08-30 09:22 | | Trackback | Comments(0)