There Is No Place Like Home (我が家に勝るものなし)♪

seirisyuno.exblog.jp

北九州小倉在住の  【ハウスキーピングDeux】のつぶやき

カテゴリ:映画(昭和館)( 15 )

ツレがうつになりまして。」(’11)
a0176188_15524612.jpg

佐々部清監督の「チルソクの夏」が邦画の中では一番ぐらいに好きで、感想をUPしたら
当の監督からコメントをもらう幸運に浴したのだが、
コメントの最後に「是非、ご覧ください…」と締めくくってあった、
彼の新作をようやく観ることができた。

クチコミでは鬱病を軽く描きすぎ、現実はもっと過酷だとの指摘もあり。
鬱病の人に対してどう接すればいいか私もよくわからず、
「大丈夫」はいいけれど、「頑張れ」はマズイと言われたことがある。
もはや頑張れない状態にある人に対し、
「頑張れ」は「しっかりしないといけないのか」とますます追い詰めることになるという。

そのやりとりを経験してたので、
堺雅人の友人津田寛治が
見舞いのつもりか「一家の大黒柱なんだから弱音を吐かずに頑張らなきゃ」と
声高に言うところが、宮崎あおいの変わっていく表情を見ながら、あ、マズイよと思った。

「NANA-ナナ-」以来苦手だった宮崎あおいだが、これはかなりいい。
ヘアスタイルからソックスまでキュートだし、けなげ。

明けない夜はない
例え明けた空が曇り空でも
夜よりは明るい


アントキノイノチ」(’11)
a0176188_1662468.jpg

朝日新聞Be土曜版の「フロンランナー」でも紹介されていた遺品整理専門会社「キーパーズ」社長。
ここの会社の制服がそのまま映画の中でも。
但し、名前は「クーパーズ」に。

今、孤立死が各地でニュースとなって浮かび上がっている。
家族のあり方やこれからの自分の生き方を見つめ直させる映画だ。

「ご供養品」と「ご不要品」をそれぞれの段ボールに分ける処理は
整理収納作業の「要」「不要」に分ける処理と通じる。

ドラマチックに仕上げるためにはしょうがなかったのだろうけど、
主役のふたりがどちらも過去の傷を負っているというシチュエーションが
やりすぎな気がした。

(Y.F.)
【ハウスキーピング Deux】
[PR]
by seirisyunou-deux | 2012-03-11 15:55 | 映画(昭和館) | Trackback | Comments(0)
今年初めての映画をいつもの昭和館に。
テーマは「激動の時代に生きて 日中巨匠監督2本立て」。

サンザシの樹の下で」(’10)
映画で旅するフランス」講座⑤でも好きな監督に羅列した、チャン・イーモウ監督。
この監督作は逃したくなかったので。
と言っても、
ウィキで見てみると、ポツポツ見逃しているな;;;
つい先日、朝日新聞に高倉健のインタビュー記事があった。
「時々ギャラより大事なものが出てくる。
痛切に感じたのが中国で撮った前作『単騎、千里を走る。』でした。
撮影が終わった時に、百何十人のスタッフがみんな泣くんです。僕に抱きついてきてね」
・・・というエピソードを語っているが、
その映画もチャン・イーモウ監督だ。

で、「サンザシの樹の下で」について。

「あの子を探して」「初恋のきた道」「至福のとき」クラスの小品だ。
パッと見、SECRETのソナちゃんと2PMのテギョンに似た中国人ふたりの
儚い初恋ストーリー。
文化大革命の時代、都会の少女が農村へ実習というところから始まるが、
なにか距離感がよく掴めなかったというか。。。
都会に戻った後、彼が頻繁に訪ねてくるところや、
彼が病院に入院して、彼女が泊りがけの看病するところ・・・
些細なことだけど、舞台が次々に変わるので;;;

一枚のハガキ」(’11)

新藤兼人監督。1912年生まれ、御歳99歳で作り上げた作品。
先日もTVで「次回作を検討」とかおっしゃってらした。
キネマ旬報ベストテン作品賞」で栄えある一位ですわよ。
・・・って邦画をほとんど観てないので、他の作品がどうだったかは
知らないんですけど。

戦争末期に召集された100名のうち、
”くじ運”がよく生き残った6名のひとり(豊川悦司)が
戦死した仲間(六平直政)から託された一枚のハガキを持って、
彼の妻の元を訪ねる。
戦死するシーンがひとつもない反戦映画。
妻が大竹しのぶ。
なんかもっと悪女めいた反転でもあるのかと思ったけど、
ただただ、運命を受け入れる”忍”の女性でした。
最後近く、家に火をつけた時の髪振り乱した演技はやはり「大竹しのぶ」でしたね。
ひとつのブランドみたいな女優だわ。

(Y.F.)
【ハウスキーピング Deux】
[PR]
by seirisyunou-deux | 2012-02-16 20:42 | 映画(昭和館) | Trackback | Comments(0)
「時代に翻弄されて・・・」のテーマを持つ2本立てを、
いつもの昭和館に観に行く。

再会の食卓」(’10)
ベルリン映画祭の銀熊賞受賞の中国映画。
a0176188_1034969.jpg

大陸が中華民国から中華人民共和国に変わろうとする時、
国民党は台湾に逃げて行った。
ある若い夫婦がこの出来事で引き裂かれ、50年以上の月日が経とうとしていた。
その時おなかの中にいた子供まで認知してくれた、現在の夫と家庭を営んでいる中、
台湾から元の夫が帰ってくる・・・

耳馴染みのある唱歌「旅愁」を、小学校の授業で生徒らが歌うシーンがある。
あれ、日本の歌じゃなかったのね。
アメリカ人、ジョン・P・オードウェイが作曲したものを、犬童球渓が作詞。

更け行く 秋の夜 旅の空の
わびしき想いに ひとりなやむ
恋しやふるさと なつかし父母
夢にもたどるは 故郷(さと)の家路

窓うつ嵐に 夢もやぶれ
はるけき彼方に 心迷う
恋しやふるさと なつかし父母
思いに浮かぶは 杜(もり)の木ずえ

字幕の中国語訳には気をつけて観なかったけど、
日本語のように切なかったんだろうか。
原詩は旅愁のような侘しさはなく、
故郷を穏やかな気分で回想するようなものだったとか。
どちらにしろ、
半世紀ぶりに大陸の土を踏む台湾人夫の心情とオーバーラップしたんだろう。

戦火の中へ」(’10)
a0176188_104254.jpg

けっこー面白く観ましたね。
まず、私は韓国語が好きだってことを実感したのだ。
「再会の食卓」の日本語訳をハングルに置き換えて遊びながら観たのだけど
(つまり、それほど面白くなかった)、
次のこの映画に流れる韓国語になんだか嬉しくなって。
まあ、韓国語を学ぶ現在なので素直な感想であって。

「アイリス」では北の要員キム・スンウと殺し屋T.O.Pが
今度は朝鮮戦争での北の南侵に真っ向から立ち向かう、
韓国軍と学徒兵に扮している。
BIGBANGラッパー君、T.O.Pがうまい。
a0176188_1041657.jpg

                  (殺し屋T.O.P)

                  (学徒兵T.O.P)
眼が語っているのだ。あの眼光をもっと活かして、どんどん映画に出てくれ。
当時16歳、中学3年生の、母に宛てた手紙が元となった、
朝鮮戦争における学徒出陣に光を充てたトゥルーストーリー。
日本も韓国も「学徒出陣」は重く哀しい。
どちらも圧倒的に戦力不足故の徴集だったのだ。

最初に観た「リベラ・メ」(’01)の印象に通じる、チャ・スンウォンの超越した残酷性。
クォン・サンウも悪くはないんだけど、
三十代半ばという年齢を知っているだけに、
他の俳優のキャスティングは考えられなかったのかな。

同じ朝鮮戦争モノなら「ブラザーフッド」があるけど、あれよりいい。
韓国映画ならではの”泣かせ”のテイストは共通しているのだが
(でも泣いてはいない)、
やっぱり主役の魅力でしょう。

(Y.F.)
【整理収納アドバイザー Deux】
[PR]
by seirisyunou-deux | 2011-09-18 10:08 | 映画(昭和館) | Trackback | Comments(0)
「英国王のスピーチ」
ウィリアム王子の結婚に沸く英国でタイムリーに公開された、
現エリザベス女王の父、ジョージ6世のある一時期を描いた映画。

幼い頃からの吃音コンプレックスの為、内気な次男坊でしかなかった王家のひとり。
だが、兄エドワード8世が
離婚歴のあるアメリカ人女性との結婚を望み”国王”を捨てた為、
望まぬ地位につくことになる彼。
吃音をなおす為、夫婦で通うことになるスピーチ矯正のスペシャリストとの
3人が核となり展開する。
a0176188_7232158.jpg


左利きやX脚矯正が虐待とも取れる幼少時代を過ごした為、
吃音クセが付いたとも言われる。
「子どもの頃の思い出を話しに来たのではない。
吃音をなおしに来ただけなのだ」
触れられたくない過去、しかしコンプレックスの根源はそこに生ずるのだ。
私の心に歪んだコンプレックスはないが、
DNAのおかげかスピーチがヘタ。だれか治して欲しい!

ラストシーンのバッキンガム宮殿のバルコニーにて、民衆に手を振る次男一家。
しかし、エリザベス女王以外の3名は既に亡くなってしまった。
あの時、伯父が王位に固執していたら、
ただの幸せな王家の中のひとつの家族で過ごせたのに・・・
と、彼女はきっと試写したはずのこの映画を見ながら思ったことだろう。
「世紀の恋」のスキャンダルの背後にはいろんな思惑があったんだな。

「クィーン」といい、これといいイギリス映画界はタブーに果敢に挑戦する。
しかし、ヘレン・ミレンの女王があんなに魅力的な人物に描かれていたのに対し、
コリン・ファースのジョージ6世はイギリス人特有のユーモアのカケラもない。
「アナザー・カントリー」(’84)で、23歳のコリンを早くも見初めたんだが。


「ツーリスト」
ついに実現のジョニー・デップ&アンジェリーナ・ジョリー共演。
a0176188_7244687.jpg

しかし、準主役のイギリス諜報部のあの方、好み~♪、でも誰だっけ?
なーんだ、「好きだ」と誰彼に公言してたポール・ベタニーじゃないか。

「僕が前好きだった俳優だれだっけ?」の相方(答えはマイケル・J・フォックス)や、
「僕がずっと好きだった、香港の俳優誰でしたっけ?」の
担当美容師クン(答えはチョウ・ユンファ)をもうバカにはできないわ。。。
自分の好きだった俳優の名を忘れるか?
呆れた顔で答えてあげいていた私ですが。
そんな私が「ROCK YOU!」(’01)で嵌った俳優の名前、スコーンと抜けてしまってました。


a0176188_7103688.jpg

そう、ポール・ベタニー、やっぱりいいです。
a0176188_711715.jpg

             (奥様のジェニファー・コネリーと)
他にも魅力的な脇役いっぱい。
ヴェネチアの駅や飛行場、俯瞰で取ったヴェネチア全景など、
ツーリスト目線で懐かしく見ましたしね。
でも、映画はストーリー上無理がある(オチは途中でわかりましたが)。

(Y.F.)
【整理収納アドバイザー Deux】
[PR]
by seirisyunou-deux | 2011-08-19 07:24 | 映画(昭和館) | Trackback | Comments(0)
昭和館で見てきた、韓国映画2本立て。

「冬の小鳥」
父親に連れられて児童養護施設に置いていかれる9歳のジニが主人公。
「私は孤児じゃない」と反抗しても、
親に見捨てられ、新しい家族探しの対象となるしかない。
大きくなったらイ・ミヨンみたいにキレイになるんだろうなと思わせる、
「アジョシ」にも出ていたキム・セロン。
それと、声だけでソル・ギョングとわからせた父親。
ジニの背の高さ(視点)で映像が撮られているので、
見上げない限り父親の首から下だけ。
施設を出る時にだけ一度ソル・ギョングの顔が拝める。
a0176188_8515366.jpg

フランス人の養子となった韓国生まれのウニー・ルコント監督の自伝的作品。
今や援助する側に回るほど、国として成熟した韓国には、
海外養子や移民が量産された暗い過渡期の70年代があった。



「ハーモニー」
「私たちの幸せな時間」('07)という、
蓮池薫氏が原作を翻訳したというので話題になった映画があった。
カン・ドンウォンが死刑囚になる映画。
あれに続いて、又もや、映画館で号泣(T_T)
ドラえもんの「どこでもドア」があればいいのに、
と号泣しながら頭の隅で冷静に思ったものだ。
劇場のドアを開くと、うちのリビングルームへ。
とすれば、泣き顔が見られないで済む。
啜り泣きが聞こえてきたけど、私はあくまでも無言で涙を流す。
だって、声を上げるなんてホント恥ずかしい。。。

「シュリ」「LOST」の国際派女優、キム・ユンジンが主役。
「グッバイソロ」で泣かせた名女優ナ・ムニ、
「ファンタスティックカップル」で飛んでたチョン・スヨン、
「タルジャの春」で飛んでたチャン・ヨンナム・・・
とこの芸達者な脇役3人が登場した時点でなんか安心した映画。
a0176188_8544733.jpg

女子刑務所で作られた合唱団が舞台に立つ。実話に基づいたものらしい。
特殊な環境での合唱団って、ウーピーの「天使にラブソングを・・・」が思いつくが、
あれとは全くテイストの異なる、真摯で切なく胸を打つ映画。

先日、湊かなえ氏の「夜行観覧車」を読んだ。
あれ、リアリティに欠けていると思ったのよね。
映画の中で「殺人者の娘と言う烙印を押されて地獄だった」とナ・ムニの娘が激昂する。
対して、事件直後にしては高橋家の3人の子供達への事情徴収がなく、
なんか放任されているってのがね。
(あ、これは映画に対する感想でなく、読後感でした;;)

(Y.F.)
【整理収納アドバイザー Deux】
[PR]
by seirisyunou-deux | 2011-07-19 08:55 | 映画(昭和館) | Trackback | Comments(0)